臨床精神医学第47巻第6号

薬物療法の基本と応用

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  • 富永 裕崇・他(産業医科大学)
  • 発行日:2018年06月28日
  • 〈抄録〉
    精神科医療において薬物療法は重要な役割を担うが,薬物療法のみですべてを解決できない現状がある。精神疾患は,その病態生理も明確ではなく,記述的診断にのみ依存しており客観的なバイオマーカーも存在しない。操作的診断ではカテゴリカル分類が行われるが,精神疾患の異種性の高さを考えると症状ごとのディメンジョナル分類も考慮される必要がある。多数のサンプルからメタ解析が行われているが,メタ解析にも限界があり,確固たるコンセンサスは得られていない。このように薬物療法には限界や問題点は存在するため,よりよい治療実践のためにも最新の知見を得ることに加え,それらを批判的に吟味しながら臨床にあたる必要がある。本稿では,精神科領域で代表的な統合失調症,うつ病,双極性障害に焦点をあて,統合失調症の項では主にSGAが推奨されているが,それをどう使い分けるか,うつ病の項では抗うつ薬の使い分けや増強療法について,双極性障害の項では現在の治療の位置づけやガイドラインの限界について概説した。

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Basic and advanced knowledge for clinical psychopharmacology
富永 裕崇 阿竹 聖和 堀 輝 吉村 玲児
産業医科大学精神医学教室