臨床精神医学第45巻第12号

英国国立ギャンブルクリニックでの取り組み

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  • 橋本 望(岡山県精神科医療センター)
  • 発行日:2016年12月28日
  • 〈抄録〉
    英国におけるギャンブル障害の罹患率は増加しており,その支援と治療は注目を集めている。英国国立ギャンブルクリニックは,国民皆保健サービス(National Health Service:NHS)のギャンブル障害に対する初の治療施設として,2008年に開設された。本稿では,1年間の留学中にこのギャンブルクリニックをとおして学んだ英国における支援と治療について紹介する。特筆すべきこととして以下の3点がある。1つ目は,重度な症例に対してナルトレキソンによる薬物療法や力動的精神療法などを組み合わせ,主たる認知行動療法を補完している点。2つ目は,ギャンブル産業が治療資金を提供したり,自己排除システムを導入するなどして,ギャンブル障害に対する一定の責任を果たしている点。第3の点は,子どもに対する影響へのリスクアセスメントの厳重さである。

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The treatment system of the National Problem Gambling Clinic in London
橋本 望
岡山県精神科医療センター