臨床精神医学第53巻第9号

双極症治療早期に望まれる低強度型の心理教育─ミニマム・エッセンスをマキシマムに活用する─

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  • 宗 未来(東京歯科大学市川総合病院)
  • 発行日:2024年09月28日
  • 〈抄録〉
    双極症治療では薬物療法が基本だが,そのアドヒアランスは半分程度と低く,さらに適切な薬物療法がなされてもその再発率は高い。そこに心理的介入を加えることで,再発半減やアンメットニーズ解消が期待される。しかし双極症においては認知行動療法をはじめとした本格的な心理的介入はどれも治療早期より症状安定後の維持期に長時間かけて行うものが主流のうえ,わが国ではそもそもそれらを受けられる機会にも乏しい。実際には,維持期に至る前に多くの患者が脱落し,また再発を繰り返すほど心理的介入の効果自体も低下することから,早期から簡便かつ効果的な心理的介入が求められる。筆者らは「日本うつ病学会診療ガイドライン双極症2023」作成にあたり,治療早期に心理教育の中でも特に優先順位の高いものをミニマム・エッセンスとして集約し,低強度型心理教育としての実践を提言している。本稿ではその概要を含め双極症早期の心理的介入について詳説する。

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Low-intensity psychoeducation in the early phase of bipolar disorder: maximizing the use of minimum essence
宗 未来
東京歯科大学市川総合病院精神科