臨床精神医学第50巻第2号

パチンコ・パチスロ遊技障害における直近一年でのカットオフ値の再検討

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  • 秋山 久美子・他(日工組社会安全研究財団)
  • 発行日:2021年02月28日
  • 〈抄録〉
    本研究の目的は2 つある。1 つは,遊技障害の直近一年のカットオフ値の改善であり,もう1つは,改善したカットオフ値の性質の検討である。改善点は2つあり,1)障害判定を面接で行うことと,2)障害尺度の得点比率により生じうるカットオフ値の変動を抑制することである。前者はPPDS得点の素点で,後者はPPDS得点を調整してカットオフ値を算出した。分析の結果,1)では素点で111点中55 点,2)では調整した得点で10.19のカットオフ値が得られた。2つ目の目的は,2)の調整した得点を用いたカットオフ値が,近年みられる年単位での「消費額の減少」による変動をも抑制するかを検討することである。このため,われわれは消費額減少の前後でのカットオフ値の変化量を,調整得点と素点で比較した。分析の結果,調整得点は素点よりも変化量が小さく,調整得点でのカットオフ値は「消費額の減少」による変動を抑制しうることが示された。

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詳細

Re-examination for the cut-off values of Pachinko-Pachislot Playing Disorder in the past year
秋山 久美子*1 坂元 章*2 祥雲 暁代*3 堀内 由樹子*4 河本 泰信*5 佐藤 拓*6
*1日工組社会安全研究財団(非常勤)
*2お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系
*3お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科
*4お茶の水女子大学文教育学部(非常勤)
*5よしの病院
*6成瀬メンタルクリニック