臨床精神医学第50巻第2号

リエゾン精神医学におけるせん妄の診立てと対応

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  • 大朏 孝治・他(島根大学)
  • 発行日:2021年02月28日
  • 〈抄録〉
    せん妄は身体疾患や薬剤によって惹起される精神や行動の障害である。せん妄への罹患によって入院期間の延長,死亡リスクや認知症発症リスクの増加などさまざまなデメリットが報告されている。せん妄では予防が重要視されており,適切なリスク因子の評価を行うためにも3因子(準備因子,直接因子,促進因子)の理解が必要となる。予防は非薬物的介入が中心となり,多職種による多因子介入が推奨されているため,リエゾンチームが中心となって啓発,推進したい。標準的な対応として,①せん妄リスク因子の評価,②多因子介入によるせん妄予防(必要に応じて薬物的介入),③スクリーニングツールによるせん妄の早期発見,④標準的診断基準に基づいた早期診断,⑤早期治療(非薬物療法+薬物療法)を目指すことが望まれる。本稿ではせん妄の診立て,予防,治療について概説した。本稿の内容が,明日からの臨床に一部でも役立つことができれば,本懐である。

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Diagnosis and treatment of delirium
大朏 孝治 稲垣 正俊
島根大学医学部精神医学講座