臨床精神医学第50巻第2号

レビー小体型認知症(DLB)が疑われた3 症例の鑑別診断─前駆期からのDLB 症状・所見の把握と検討─

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  • 林 眞弘・他(浅ノ川桜ヶ丘病院)
  • 発行日:2021年02月28日
  • 〈抄録〉
    2017 年のレビー小体型認知症(DLB)臨床診断基準において,中核的特徴は4 項目(認知機能の変動・幻視・パーキンソニズム・レム睡眠行動異常症)からなり,診断に直接結びつく重要な症状である。一方,早期診断に有益であるとし,前駆症状への関心も高まっている。今回パーキンソニズムと認知機能障害を呈し脳血管障害を伴う3症例の鑑別診断の過程で,DLBの前駆症状(便秘・嗅覚障害・レム睡眠行動異常症・うつ)と中核的特徴を比較した。さらに,重要な理学的所見・画像所見を把握するとともに,DLB診断・鑑別の際の有効な症状・所見を検討した。その結果,従来特異度が高いとされていたDAT SPECT・MIBG心筋シンチの画像所見と並び,前駆症状は診断・鑑別に有益なDLBの特徴と判断した。またDLBの全経過をとおし症状を把握することで,診断精度が向上し,早い段階での有効な治療や適切な対応を可能とし予後の改善にもつながると思われる。

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Differentia diagnosis of 3 cases of suspected dementia with Lewy body disease (DLB) –comprehension and examination of signs and symptoms of DLB from the prodromal episode–
林 眞弘*1 小林 克治*2
*1医療法人社団浅ノ川桜ヶ丘病院神経科精神科
*2医療法人社団澄鈴会粟津神経サナトリウム精神科