肝胆膵第85巻第1号
DAA時代の肝切除
電子書籍のみ

- 播本 憲史,他(群馬大学)
- 発行日:2022年07月28日
- 〈要旨〉
Direct acting antivirals(DAA)治療が導入され,C型肝炎は従来のインターフェロンレジメンではsustained viral response(SVR)を達成することができなかった高度線維化症例においてもSVRを達成可能となった.DAAによるSVR達成後,肝機能は比較的早期に改善するものの,線維化の改善には一定の時間を要すると考えられる.近年ではDAAによるSVR後に発癌した肝細胞癌(HCC)であっても肝機能が良好であれば,肝切除を行うことも多くなっている.このため,SVR後HCCは肝機能が保持されるも門脈圧亢進症を伴う症例が多く,安全な肝切除を行うには門脈圧を考慮した肝切除が重要と考えられる.また肝線維化の指標であるMac-2 binding protein glycosylation isomer(M2BPGi)は,SVR後HCCに対する肝切除後の再発の新たなバイオマーカーとして有用である.
詳細
Hepatectomy for post-SVR hepatocellular carcinoma in the DAA era
播本 憲史 調 憲
群馬大学大学院総合外科学講座肝胆膵外科学分野