肝胆膵第85巻第1号
HBコア関連抗原のエビデンス
電子書籍のみ

- 奥村 太規,他(信州大学)
- 発行日:2022年07月28日
- 〈要旨〉
B型肝炎ウイルス(HBV)感染は,急性および慢性肝炎を引き起こすウイルス感染症であり,いまだ世界的な健康問題の一つである.HBVの感染持続に重要な役割を果たすcovalently closed circular DNA(cccDNA)は,核酸アナログ治療やインターフェロン治療でも排除することはできず,その評価には肝生検が必要であり非侵襲的な標準的評価法が存在しない.HBコア関連抗原(HBcrAg)は,この肝内cccDNAと相関することから,cccDNAを反映するHBVバイオマーカーとして臨床応用されている.本稿では,B型肝炎患者におけるHBcrAgの臨床的有用性について,核酸アナログ治療の中止決定や肝発癌予測におけるエビデンスについて述べる.また,最近本邦で開発された,高感度HBコア関連抗原測定法(iTACT-HBcrAg)についても現時点でのエビデンスと今後の展望について述べる.
詳細
Evidence of hepatitis B core-related antigen
奥村 太規 城下 智 梅村 武司
信州大学医学部内科学第二教室(消化器内科)