臨床精神医学第47巻第10号

言語聴覚療法の歴史・現状と精神科リハビリテーションへの関わり

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  • 長谷川 賢一(東北文化学園大学)
  • 発行日:2018年10月28日
  • 〈抄録〉
    言語聴覚療法の歴史と現状をふまえ,精神科リハビリテーションと言語聴覚療法の関連性について述べた。言語聴覚療法の歴史は明治時代に遡る。本格的な専門職の養成は1958年に始まったが,言語聴覚士の国家資格化には時間を要し,1997年に制定された。2018年時点で言語聴覚士は3万人を超えた。勤務先は医療分野が多く,対象障害は成人系の障害が多く,小児系,聴覚系が少ない。ニーズの高まりとともに学校教育分野など活躍が期待されている。言語聴覚療法の対象障害には発声・発語や言語発達,聴覚領域などにおいて心因性の障害があり,それ以外の障害においても精神・心理面への臨床アプローチが多いことから精神科リハビリテーションとの関連性が高い。さらに,高齢患者の増加に伴い臨床対応が拡大し,精神科領域と関係性の深い認知機能低下や認知症における摂食嚥下障害と長期安静による廃用症候群については,精神科リハビリテーションの分野からも直接的,間接的な関わりが求められる。同時に,言語聴覚士も精神科リハビリテーション領域の重要性を認識し,積極的に連携を拡大していく必要がある。

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History and current state of speech, language, and hearing therapy on involvement in psychiatric rehabilitation
長谷川 賢一
東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科言語聴覚学専攻