肝胆膵第77巻第1号

胆汁酸代謝調節機構を標的としたB型肝炎ウイルス抑制

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  • 伊藤 清顕,他(愛知医科大学)
  • 発行日:2018年07月28日
  • 〈要旨〉
    2012年にB型肝炎ウイルス(HBV)は,胆汁酸の肝細胞への取り込みに重要な役割を果たすトランスポーターの一つであるナトリウム依存性胆汁酸輸送担体(NTCP)を利用し,肝細胞内へと侵入することが明らかにされた.その後,NTCPを阻害することによりHBVの肝細胞への侵入を防ぐことができることが明らかとなり,これまでにいくつかの阻害剤が報告されている.そのほかにもHBVと胆汁酸代謝調節機構との関連として,キメラマウスにHBVを感染させると胆汁酸合成の律速酵素であるcholesterol 7α-hydroxylaseが非感染時と比較して12倍以上も上昇することが報告されている.また,核内受容体であるfarnesoid X receptorのアゴニストはHBVの感染を阻害することも明らかにされている.

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Inhibition of hepatitis B virus targeting by the control mechanisms of bile acid metabolism
伊藤 清顕 米田 政志
愛知医科大学肝胆膵内科