肝胆膵第77巻第1号

胆汁酸・腸内細菌叢を標的とした大腸癌予防

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  • 内藤 裕二,他(京都府立医科大学)
  • 発行日:2018年07月28日
  • 〈要旨〉
    腸内細菌がヒトの健康状態に及ぼす影響としては,短鎖脂肪酸を介した作用がこれまでクローズアップされてきた背景がある.また,ヒトが合成・分泌する胆汁酸に関しては,腸内細菌により代謝変換されることが以前より知られていたが,その生理学的意義に関しては明らかでなかった.次世代シーケンサーやオミックス解析を中心とした解析技術の革新に伴い,腸内細菌による胆汁酸代謝の概要も明らかとなりつつあり,またその生理的,病態生理的作用に関しても近年注目されている.本稿では,胆汁酸代謝と腸内細菌叢を標的とした大腸癌予防について,われわれの知見を中心に紹介する.

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詳細

Prevention of colorectal cancer via modulating the microbiota-bile acids crosstalk
内藤 裕二*1 内山 和彦*1 髙木 智久*1 東村 泰希*2
*1京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学
*2石川県立大学生物資源環境学部食品科学科