臨床精神医学第49巻第12号

薬剤抵抗性若年ミオクロニーてんかんに対するペランパネル(PER)の有効性の評価

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  • 藤本 礼尚・他(聖隷浜松病院)
  • 発行日:2020年12月28日
  • 〈抄録〉
    【目的】薬剤抵抗性若年ミオクロニーてんかん(JME)の全身性強直間代発作に対するペランパネル(PER)の効果を評価する。【方法】JMEと診断され当院でフォローをしている症例のうち全身性強直間代発作の消失が得られない症例が対象である。①抗てんかん薬を十分な血中濃度で2剤試みても(1年以上)全身性強直間代発作が消失せず,②PER承認後市販の段階である2016年5 月末から2020年5 月末までの期間内でフォローされ,③PER服用開始後3か月以上の経過が当院電子カルテで追え,④現在も当院でフォローが継続されている症例が対象である。主要評価項目としてPERを投与開始し全身性強直間代発作の頻度を投与前後で比較した。またミオクローヌスや欠神発作の消失の自己評価,副作用,認容性も副次評価項目とした。【結果】全身性強直間代発作は11例中8 例(73%)で1 発作消失,3 例(27%)で年単位の発作に減少した。投与前後にはWilcoxson符号検定でp値<0.001と有意差を持って発作消失・減少が得られた。副作用発現率は2.7%で眠気1.7%,めまい1%であった。全例継続もできている。【結語】PERは難治性薬剤抵抗性JMEに効果を示した。副作用は開始時のみであり認容性に優れていた。

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Evaluation of the efficacy of perampanel against drug-resistant juvenile myoclonic epilepsy
藤本 礼尚 野崎 俊樹 岡西 徹 佐藤 慶史郎 馬場 信平 榎 日出夫
聖隷浜松病院てんかんセンター