臨床精神医学第49巻第12号

睡眠障害・リズム障害とその対応

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  • 高江洲 義和(琉球大学)
  • 発行日:2020年12月28日
  • 〈抄録〉
    アルツハイマー病を代表とする認知症における行動・心理症状の中で睡眠障害は頻度が高く,患者本人や介護者の負担も大きいことが知られている。認知症に併存する睡眠障害は不眠症のみならず,睡眠時無呼吸症候群,レストレスレッグス症候群,概日リズム睡眠・覚醒障害など多様な病態が存在している。そのため,認知症に併存する睡眠障害への適切な評価を行うことが重要となる。認知症に併存する睡眠障害に対する薬物療法はエビデンスが十分ではなく,益と害のバランスが明確ではないため,慎重に使用を検討することが望ましいだろう。現時点では薬物療法よりも非薬物療法を優先して睡眠衛生指導を中心とした日常生活の中で睡眠を整えていく方法を徹底していくことが重要である。新規作用機序の睡眠薬であるオレキシン受容体拮抗薬は認知症に併存する睡眠障害に対する有用性が示唆されているため,今後のエビデンスの蓄積に期待したい。

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Treatment strategy for sleep disturbances and circadian rhythm dysfunction in patients with dementia
高江洲 義和
琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座