Bone Joint Nerve通巻第39号第10巻第4号
骨粗鬆症に伴う痛みの病態
電子書籍のみ
- （秋田大学）宮腰 尚久
- 発行日：2020年10月01日
- 〈抄録〉
骨粗鬆症患者の多くが訴える腰背部痛は，椎体骨折の受傷直後に生じる急性疼痛と，椎体骨折の治癒後に残存する脊柱変形が関与する慢性疼痛に分けられる．ただし慢性疼痛には，破骨細胞機能の亢進による局所の酸性環境や閉経後の痛覚過敏状態なども関与する．ビスホスホネート薬などの骨粗鬆症治療薬によって疾患自体をコントロールすることにより，痛みが軽減したという報告が数多く存在する．
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Pain associated with osteoporosis
宮腰 尚久
秋田大学大学院医学系研究科整形外科学講座