Bone Joint Nerve通巻第39号第10巻第4号

慢性腰痛の病態

電子書籍のみ

  • (東京大学)松平 浩ほか
  • 発行日:2020年10月01日
  • 〈抄録〉
    慢性腰痛の病態は多様である.腰椎を構成する局所(椎間関節,椎間板および椎体終板,仙腸関節,筋筋膜)の侵害受容性疼痛の持続が主な病態であろうが,これら局所の鎮痛が不十分な状況が続くと中枢性感作が起こる.多裂筋と脊柱起立筋の調和が保てないmotor control不良が,腰椎不安定性を介した慢性的な動作時腰痛をもたらす可能性がある.また,矢状面バランス不良となる脊柱後弯症では,歩行時に背筋収縮が常時起きるため背筋に過剰負荷が生じるが,これはmotor control不良が長期間続いた結果ともいえる.さらに慢性腰痛患者では,脳に構造的および機能的な変化が起こっており,脳の変化が難治化の主因である可能性も念頭に置く必要がある.

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Pathological mechanisms of chronic back pain
松平 浩*1,2 吉本 隆彦*1,3 若泉 謙太*4,5,6,7 唐司 寿一*8 笠原 諭*2,9
*1 東京大学医学部附属病院22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座
*2 福島県立医科大学医学部疼痛医学講座
*3 昭和大学医学部衛生学公衆衛生学講座
*4 Shirley Ryan Ability Labシカゴ(米国)
*5 ノースウェスタン大学医学部リハビリテーション科シカゴ(米国)
*6 ノースウェスタン大学医学部トランスレーショナル・ペイン・リサーチセンター
*7 慶應義塾大学部医学部麻酔学教室
*8 関東労災病院整形外科・脊椎外科
*9 東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンター