Bone Joint Nerve通巻第32号第9巻第1号
観察研究の統計手法（2）─操作変数法
電子書籍のみ
- 麻生 将太郎（東京大学）
- 発行日：2019年01月01日
- 〈抄録〉
操作変数法は観察研究の未測定の交絡因子を調整し，疑似ランダム化できる統計手法である．操作変数は，治療と関連し，アウトカムや交絡因子とは直接関連していないことが条件である．治療と関連が弱い操作変数は誤った結果を導く．操作変数法は母集団の部分的な集団の効果しか推定できないことが限界である．操作変数法の特性と限界を知り，うまく適用することが重要である．
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Instrumental variable for causal inference
麻生 将太郎
東京大学大学院医学系研究科 臨床疫学・経済学