臨床精神医学第54巻第1号

PTSD病態モデルの進展とトランスレーショナル研究の課題

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  • 千葉 俊周(国際電気通信基礎技術研究所)
  • 発行日:2025年01月28日
  • 〈抄録〉
    PTSDの病態モデルは,恐怖条件づけと消去学習を基盤に構築され,扁桃体の過活動と腹内側前頭前野の抑制不全が主要な要素とされてきた。また,情動過少制御(恐怖の過剰表出)と情動過剰制御(恐怖の過剰抑制)を説明する情動制御モデルが提唱され,これを発展させた相反抑制モデルでは,扁桃体と腹内側前頭前野が互いに抑制し合うことで症状のダイナミクスを説明している。しかし,自律神経軸の考慮が不足しており,動物の行動(例:フリージング)とヒトの症状(例:解離)の対応関係が混乱を招いている。本稿では,まずPTSDの代表的な病態モデルを紹介する。そして自律神経の軸を統合し,PTSDの診断基準および動物モデルとの対応づけを再考する重要性を提起する。これにより,トランスレーショナル研究の促進と病態解明,治療法の改良が期待される。

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Advances in PTSD pathophysiology models and challenges in translational research
千葉 俊周*1,2
*1国際電気通信基礎技術研究所
*2脳情報通信総合研究所