臨床精神医学第54巻第1号

日本発祥の心理療法─ホログラフィートーク─

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  • 加藤 嘉明(青山学院大学)
  • 発行日:2025年01月28日
  • 〈抄録〉
    トラウマは,認知,行動,感情,身体反応のすべてに負の影響をもたらす。トラウマ治療では,過去の苦痛な体験を安全に曝露し,トラウマ記憶を異なった形で再固定化することで,こうした過去の苦痛な体験による影響を打ち消し,新たな価値観の形成を手助けする。ホログラフィートークは嶺により2000年代初頭に開発された日本独自の心理療法で,課題の決定と外在化,問題の見極めと解消,健全さの構築と安定化,リソースの獲得の4ステップに分けられる。本稿では,事例を提示し,各ステップにおけるホログラフィートークの治療構造とメカニズムを概観する。ホログラフィートークは,催眠を活用し,クライエント自身が過去の自分自身を癒す構造があるため,安全にトラウマ記憶に曝露することができ,クライエントとの治療関係が安定したものになりやすい。また,プロトコルが比較的定まっており,セラピストの熟練をそれほど要さないなどのメリットがある。

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Holography talk - trauma therapy originated in Japan
加藤 嘉明
青山学院大学大学院教育人間科学部