Bone Joint Nerve通巻第27号第7巻第4号

小児側弯症に対するbiomechanics 的approach

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  • 小谷 俊明(聖隷佐倉市民病院)
  • 発行日:2017年10月01日
  • 〈抄録〉
    小児側弯症に対するbiomechanicsに関しては,主に病態,装具治療,手術治療に関する研究が行われている.従来は,キャダバーを用いた実験が主流であったが,近年はコンピューターシミュレーションの発展により新たな詳細な解析が可能となった.病態に関しては,側弯の病因や進行に関する研究,装具治療に関しては,矯正効果に関する解析が行われている.手術治療の点では,近年椎弓根スクリューや新たな3次元的矯正手技の導入により,革新的な展開がみられており,手術に伴う組織の解離や矯正手技の有効性の検証などに関する研究が行われている.これらの小児側弯症に対するbiomechanicsに関する最近の論文をレビューした.これまで経験に頼っていた治療がこれらのbiomechanics的なapproachの研究により検証され,より安全で有効な治療に繋がることが期待される.

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Biomechanical approach to pediatric scoliosis
小谷 俊明
聖隷佐倉市民病院 整形外科