臨床精神医学第45巻第8号

統合失調症における早期介入

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  • 山口 大樹・他(東邦大学)
  • 発行日:2016年08月28日
  • 〈抄録〉
    「脱施設化」が謳われる今日,統合失調症における早期介入は極めて大きな意味を持つ。統合失調症の予後を改善するためには,精神病未治療期間(DUP)を長期化させない取り組みが求められ,さらには発症前の危機的状態(ARMS)に対して適切な介入をすることで発症を頓挫させることも期待される。早期介入の取り組みは,精神科医療サービスのみでなく社会全体で取り組むことに意義があり,多職種が協働して当事者と家族を包括的に支援していくことが望まれる。その実践は,(1)メンタルヘルス・リテラシーの向上を目的とした啓発・教育サービス(一般市民への正しい知識や情報の普及,スティグマの軽減,プライマリケアを提供する職種との連携強化など)と,(2)エビデンスに基づき当事者のニーズにあった早期治療サービス(専門外来・デイケア,アウトリーチ・サービスなど)を有機的に組み合わせて実践することが重要である。本稿では,統合失調症における早期介入の意義と実践についてまとめ,理想的な統合失調症治療のあり方について考察したい。

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Early intervention for schizophrenia
山口 大樹 水野 雅文
東邦大学医学部精神神経医学講座