臨床精神医学第47巻第7号

強迫性障害とトラウマ

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  • 中尾 智博・他(九州大学)
  • 発行日:2018年07月28日
  • 〈抄録〉
    強迫性障害(obsessive-compulsive disorder: OCD)患者のうち,その発症時期に発症の引き金となる出来事を体験するものは少なくない。いわゆる狭義のトラウマには該当しない場合もあるにせよ,汚染物質への思いもよらぬ曝露が直接的に汚染/洗浄強迫発症の契機となるケースや,人間関係や生活上の強い精神的ストレスを伴うような出来事・体験が間接的に強迫症状を誘発するケースがある。前者は神経発達症との関連が強い児童思春期男児により特徴的な発症パターンであり,後者は社会的役割が増える青年期,特に妊娠出産といったライフイベントを経験する20〜30代の女性に多くみられる発症パターンである。OCD発症に関係するトラウマやライフイベントを把握することは本疾患の病態理解に有用であろう。

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Obsessive-compulsive disorder and related traumatic experiences
中尾 智博 村山 桂太郎
九州大学大学院医学研究院精神病態医学