臨床精神医学第54巻第8号
新時代におけるアルツハイマー病の診断法 CSF アミロイド
電子書籍のみ

- 樫林 哲雄・他(兵庫県立リハビリテーション西播磨病院)
- 発行日:2025年08月28日
- 〈抄録〉
アルツハイマー病(AD)診療において,抗Aβ抗体薬の保険収載に伴い,脳内アミロイド病理の証明が求められるようになった。これにより,CSFのAβ42/40測定が保険適用となり,早期診断の重要性が増している。CSFバイオマーカー検査は,ADの早期・高精度な鑑別診断を可能にし,アミロイドPETが利用できない地域では不可欠な手段である。当院のMCI症例の検討では,CSF検査で約6割がADと診断され,Aβ42/40やp-tauの値の解釈が診断の精度向上に寄与した。腰椎穿刺は適切な手技の習得で安全に実施可能であり,精神科医も他科と連携しながら検査体制を整備することが求められる。今後,CSF検査を標準技術として習得し,早期介入時代のAD診療に遅れを取らない体制の構築が重要である。
詳細
Alzheimer’s disease diagnostics in the new era CSF amyloid
樫林 哲雄*1,2 數井 裕光*2
*1兵庫県立リハビリテーション西播磨病院認知症疾患医療センター
*2高知大学医学部神経精神科学講座