肝胆膵第73巻第5号
NGSを用いたHCV肝炎ウイルス耐性変異の解析
電子書籍のみ

- 前川 伸哉,他(山梨大学)
- 発行日:2016年11月28日
- 〈要旨〉
C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV)は変異しやすく,quasispeciesと呼ばれるウイルスゲノム変異体の集合状態を形成することにより,ウイルスの生存に有利な仕組みを患者内で作っていることが想定される.一方,quasispecies解析には膨大なウイルス配列決定が必要で技術的に困難であったため,quasispeciesの実際の役割・意義は従来明らかではなかった.しかしながら,近年大きく進歩した次世代シークエンサー(next-generation sequencing:NGS)を用いたdeep sequenceによって,quasispecies解析が現実的なものとなり,各種病態におけるquasispeciesの関与の解析が可能となってきた.本稿では,肝発癌に関与するコア領域,direct antiviral agents(DAA)治療耐性に関与するNS3,NS5A領域に注目し,次世代シークエンサーを用いて,解析を行ったわれわれの研究を紹介する.
詳細
Drug-resistance mutation analyisis of HCV genome with next-genaration sequencer
前川 伸哉 榎本 信幸
山梨大学医学部第1内科