肝胆膵第73巻第5号

- 特集/新規技術が創り出す肝疾患診療のスペクタクル
- 発行日:2016年11月28日
- 〈企画趣旨〉
次世代シーケンサーをはじめ2010年以降に導入された新規の技術基盤もようやく臨床検体にされつつあり、その桁違いの処理能力により臨床研究の進め方自体も大きな転換点を迎えている。本特集ではようやく萌芽段階から次のステップに広がろうとしている新規の技術の肝疾患診療へ応用についてそのコンセプトと将来の進み方について理解することを目的とする。
詳細
〈目次〉
〔巻頭言〕新規技術がもたらす肝疾患診療のパラダイムシフト 熊本大学 佐々木 裕
診断への応用
高度MRIを用いた非アルコール性疾患の画像診断 横浜市立大学 今城 健人,他
Fibroscan とMRIを用いたNAFLDの診断 虎の門病院 斎藤 聡
体外走査超音波によるサルコペニアの診断 千葉大学 丸山 紀史,他
NGSを用いたHCV肝炎ウイルス耐性変異の解析 山梨大学 前川 伸哉,他
肝癌におけるcirculating tumor DNAの研究 広島大学 大野 敦司,他
NGSを使った網羅的治療ターゲットの検索と治療への応用-SCRUM-Japan/GI-SCREEN-Japanの試み- 国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 岡本 渉,他
デジタル画像解析技術を用いた肝病理組織の定量的評価 慶應義塾大学 橋口 明典,他
病因の解析
肝炎における睡眠障害のアクティグラフでの評価 兵庫医科大学 榎本 平之,他
肝エネルギー代謝とエピゲノム解析のマルチオミクス解析 ブラウン大学ロードアイランド病院 長岡 克弥,他
高速液体クロマトグラフィに基づくDNAメチル化診断専用機器などを用いた肝発癌リスク診断 慶應義塾大学 金井 弥栄,他
NGSを用いたPBCの病型診断 山形大学 勝見 智大,他
ヒト型ロボットによる高精度実験手技:次世代医学研究の実現にむけて 大阪大学 三賀森 学,他
“差分プロテオゲノミクス法”を用いたHCV由来クリオグロブリン血症における病的自己抗体の解析 東京大学 大岸 誠人,他
治療への応用
US-US fusion を用いたRFAと治療効果判定 近畿大学 南 康範,他
肝切除navigation system を用いた手術-シミュレーションからナビゲーションへ- 関西医科大学 松井 康輔,他
ゲノム編集法を用いた肝癌治療 東京医科歯科大学 島田 周,他
ICG蛍光HCCに対する近赤外光レーザー照射による光線力学療法 東京大学 金子 順一,他
HCCに対する体幹部定位放射線治療(SBRT) 社会医療法人財団互恵会大船中央病院 武田 篤也,他
座談会
新規の技術はわれわれをどこに導くのか (司会)上野 義之(山形大学)/坂本 直哉(北海道大学)/丸澤 宏之(京都大学)/有井 滋樹(浜松労災病院)
特別寄稿 大隅良典先生のノーベル医学生理学賞受賞に寄せて
大隅良典栄誉教授のノーベル賞受賞と『肝胆膵』の慧眼 『肝胆膵』編集委員長 市田 隆文
シリーズ 肝臓の病理形態の理解と診断へのアプローチ
肝,胆道ステム細胞とその病理 福井県済生会病院 中沼 安二
シリーズ 知っておきたい稀な肝胆膵疾患
von Hippel-Lindau病 五十嵐内科 五十嵐久人,他