臨床精神医学第53巻第12号

日本摂食障害学会

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  • 安藤 哲也
  • 発行日:2024年12月28日
  • 〈抄録〉
    日本摂食障害学会は「摂食障害とそれに関連する領域の学術研究の啓発,進歩・向上に寄与すること」を目的に1997年に設立された。現在の会員数は655名で,医師が58%を占める一方,心理職が17%,パラメディカル15%と高い割合を占めている。その他,教員,研究者,支援者など多様な専門家,職種で構成されている点が特徴である。摂食障害は青年期・成人形成期に多く発症し,長期化する傾向がある。また,健康や生命,社会的機能や対人関係に重篤な影響を及ぼすことから,その治療や予防,支援の研究・開発は極めて重要であり,人々の健康や幸福の向上に大きく貢献できると考えられる。摂食障害は身体,心理,社会・文化的要因あるいは遺伝・環境要因が相互に影響し発症,維持される疾患であり,これがその難しさであり,同時に研究対象としての興味深さでもある。研究者にとって本学会の魅力は,多くの学問領域が関わる幅広いテーマで学際的な研究が行える点であろう。臨床家にとっての魅力は,摂食障害の心理社会的治療や身体,栄養管理,看護,支援,多職種連携によるチームアプローチなど最新の知識,技術を学べることであろう。摂食障害の認知度の高まりや,治療へのアクセス改善により治療をもとめる患者が増えていくことが予想され,本学会の役割はますます大きくなると考えられる。

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Japan Society for Eating Disorders, JSED
安藤 哲也*1,2
*1日本摂食障害学会 理事長
*2国際医療福祉大学病院心療内科