肝胆膵第93巻第3号

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  • 特集/新たなクライテリアMetALDのギガインパクト−その現在地と無限に広がる展開性−
  • 発行日:2026年09月28日
  • 〈企画趣旨〉
    2023年に提唱された新たな脂肪性肝疾患(SLD)の分類で,これまで病名がつかなかったある程度アルコール摂取がある脂肪肝が代謝機能障害アルコール関連肝疾患(MetALD)として定義された.これまで,まったくアルコールと取らないことが前提のNASHと明らかに一定量以上のアルコール摂取があるアルコール関連肝疾患(ALD)との間を埋める新しいカテゴリーである.当然中途半端な飲酒量がある脂肪肝がここに入り込むことになり,わが国の検針データをみてもここに相当数の患者が存在することが予想されていない.しかし,基礎研究も臨床研究も進んでおらず,どのようなアプローチを必要とするのかも定かではない.本特集はこのMetALDの現在地を確認するとともに基礎・臨床研究の端緒を確認することにより,きたるべき大きなフロンティアにアプローチする第一歩となることを目指している.

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〈目次〉
〔巻頭言〕新たな疾患概念MetALDの意義と課題………北海道大学 坂本 直哉

Ⅰ.疾患概念・疫学
 MetALDの定義と診断基準………横浜市立大学 米田 正人,他
 日本におけるMetALD疫学動向………大阪公立大学 藤井 英樹
 健診領域におけるMetALD………京都府立医科大学 瀬古 裕也

Ⅱ.病態・メカニズム
 MetALD動物モデルの近況………山形大学 花谷 拓海,他
 MetALDの分子病態………大阪大学 坂根 貞嗣,他
 日本人におけるgenetic factorとMetALDのリスク………北海道大学 北潟谷 隆,他

Ⅲ.診断・バイオマーカー
 MetALD診療における線維化評価−その意義,評価法ならびに今後の展望−………新潟大学 上村 顕也,他
 MetALD診断を補完する飲酒バイオマーカー−%CDTとPEthを中心に−………順天堂大学 今 一義
 AI・機械学習による高リスク層(at-risk MASH/MetALD)の予測………東京大学 中塚 拓馬,他
 国際的視点からみたMetALDの診断バイオマーカー−phosphatidylethanolと新たな過剰飲酒評価のインデックス−………周南記念病院 日野 啓輔

Ⅳ.予 後
 MetALD/ALDの長期臨床経過・肝発癌………東京女子医科大学 小木曽 智美
 MetALDと消化器悪性腫瘍………武蔵野赤十字病院 玉城 信治

Ⅴ.治療と介入
 MetALDの臨床管理と治療戦略………久留米大学 鈴木 浩之,他
 MetALD/ALDにおける断酒・減酒療法が生命予後に与える影響………マツダ株式会社マツダ病院 長沖 祐子
 依存症治療薬(ナルメフェンなど)の有効性と安全性………奈良県立医科大学 花谷 純一,他


シリーズ
第33回日本肝がん分子標的治療研究会最優秀演題Award………武蔵野赤十字病院 田口 美奈,他