肝胆膵第93巻第2号
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- 特集/日本人が牽引する革新的肝臓研究−既成概念を覆す−
- 発行日:2026年08月28日
- 〈企画趣旨〉
2025年はノーベル生理・医学賞を坂口志文先生,ノーベル化学賞を北川 進先生が受賞され,久々のダブル受賞に沸いた.日本の科学研究のレベルの高さを証明した結果になったが,そこで日本の肝臓研究の素晴らしさ,レベルの高さを紹介する特集を企画した.NEJM,Lancet,JAMAなどいわゆる総合医学雑誌に掲載されるmega studyでは日本は後塵を拝することも多いが,ひとたび基礎研究やユニークな臨床研究に目を移すと,これまでの既成概念を覆すようなキラリと光る革新的肝臓研究も多い.そこで本特集では日本人による最新の肝臓研究のCutting Edgeを紹介する.
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〈目次〉
〔巻頭言〕革新的肝臓研究の現在地と未来−日本発研究が切り拓く新たなパラダイム−
………三重大学 中川 勇人
Ⅰ.肝細胞死
BH3-only蛋白による肝細胞アポトーシスの協調的制御−生体内における制御ネットワークの再考−
………大阪大学 疋田 隼人
MASHや肝硬変の進展を息から検知する−呼気によるフェロトーシス検出−………京都大学大学院医学研究科附属がん免疫総合研究センター 松岡 悠太
遺伝子発現シグネチャーによるフェロトーシス関連病態の予測−虚血再灌流障害との関連−………東京科学大学総合研究院難治疾患研究所 諸石 寿朗
コレステロール合成経路阻害によるフェロトーシス制………自治医科大学分子病態治療研究センター 唐澤 直義,他
フェロトーシスを介したC型肝炎ウイルスの複製と持続感染制………東京都医学総合研究所感染症医学研究センター 山根 大典
Ⅱ.Hepatic zonation
肝星細胞による肝細胞機能と肝zonationの制御………大阪大学 齋藤 義修
担がん個体における生物学的経路依存的な肝臓zonation破綻
………東北大学加齢医学研究所 依田真由子,他
Ⅲ.肝線維化と炎症
AIによる肝線維化の形態分類とMASLDの病態…………三重大学 藤原 直人,他
肝臓の炎症を防ぐ新規マクロファージ………大阪大学 宮本 佑,他
Ⅳ.がん微小環境と腫瘍免疫
がん細胞が司るミトコンドリア伝播の病態への関与………岡山大学 石野 貴雅,他
腸内細菌叢による抗腫瘍免疫の制御-樹状細胞活性化や代謝制御を介した機構-
………国立がん研究センター研究所 桃井 悠作,他
乳酸代謝を標的とした肝癌腫瘍免疫………東京科学大学 安川 紘矢,他肝細胞癌におけるPD-L1陽性腫瘍関連マクロファージとT細胞疲弊………福井大学 野阪 拓人,他
Ⅴ.肝内胆管癌
慢性炎症から発癌へ:肝内胆管癌におけるREGNASE-1の役割と展望………大阪大学 佐藤 悠,他
Ⅵ.アルコール関連肝障害
治療補助アプリによるアルコール依存症早期介入の最適
………岡山県精神科医療センター 宋 龍平
シリーズ
第33回日本肝がん分子標的治療研究会最優秀演題Award………武蔵野赤十字病院 小宮山泰之,他
………愛媛大学 中村 由子,他