臨床精神医学第55巻第7号
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- 特集/職域のメンタルヘルス−変化する労働環境と臨床的アプローチ−
- 発行日:2026年07月28日
- <企画趣旨>
コロナ禍を経てテレワークが浸透するなど,労働環境の激変に伴い職域のメンタルヘルス課題は複雑化している。本特集では,主治医と産業医の連携強化を軸に,気分障害や成人の発達障害への対応,リワークの実際を解説する。また,ハラスメント,女性の健康,デジタルツールの活用など最新トピックも網羅。変化する社会要請に応えるための,現代的な臨床判断と支援のあり方を提示する。
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<目次>
Ⅰ.総論:現代の職域メンタルヘルスの潮流
職域メンタルヘルスの現状と課題─ポストコロナ時代の視点から─ 北里大学 堤 明純
産業医と主治医の連携における「共通言語」の形成─情報提供書の書き方と読み方─ 筑波大学 道喜 将太郎・他
テレワークに伴う新たなメンタルヘルス課題と対策 北里大学 渡辺 和広
Ⅱ.各論:精神疾患別の就労支援と臨床判断
職域における気分症(うつ病・双極症)の診断と就労能力評価 大分大学 寺尾 岳・他
成人の発達障害(ADHD/ASD)特性のある労働者への合理的配慮と環境調整─本人を中心とした協働による環境づくり─ 志學館大学 前野 明子
適応反応症・パーソナリティ症と休職・復職のタイミング─遷延化させないための早期介入─ 大阪公立大学 井上 幸紀
職場におけるアルコール依存の問題 岡山大学 神田 秀幸
超長寿社会における産業保健の役割─老年期メンタルヘルスと認知機能低下対応型職場の実現に向けて─ 京都大学 阪上 優・他
医療現場における産業医の役割と課題 名古屋大学 岡田 暁宜
Ⅲ.介入・システム・制度
医療リワークの効果と適応判断 メディカルケア大手町 五十嵐 良雄・他
職場のメンタルヘルスへのマインドフルネス認知療法の応用─ネガティブ・ケイパビリティと意思決定の質,そして組織文化への波及─ 慶應義塾大学 佐渡 充洋
企業における精神障害者への合理的配慮 北里大学 鎌田 直樹
Ⅳ.トピックス:特定の課題と新しい視点
職場におけるカスタマーハラスメントが及ぼす心理的・身体的・組織的影響 神奈川県立保健福祉大学 津野 香奈美
女性のライフサイクルと就労─月経・周産期・更年期に関連したメンタルヘルスへの職域支援─ 東京大学 佐々木 那津
職域における自殺予防─精神科医に求められる理解と多職種連携─ 労働安全衛生総合研究所 吉川 徹
職場のメンタルヘルスにおけるデジタルツールの活用可能性と課題 産業医科大学 江口 尚