肝胆膵第90巻第3号

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  • 特集/新たな疾患定義で広がる脂肪性肝疾患診療
  • 発行日:2025年03月28日
  • 〈企画趣旨〉
    近年脂肪性肝疾患(SLD)の病名と疾患分類が一新され,代謝要因,アルコールほかさまざまな原因を包括した病型分類が設定された.また脂肪性肝疾患は,肝硬変や肝発癌などの肝関連イベントリスクだけでなく心血管疾患や他臓器がんの発症リスクも重要であり,現在バイオマーカーの探索が盛んに行われている.さらに,肝病態改善のための治療薬もResmetiromが欧州で承認され,ほかの治療薬の開発も最終段階になっている.本特集では,以上の背景を踏まえて,脂肪性肝疾患の新規知見を中心に解説いただく.

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〈目次〉
〔巻頭言〕脂肪性肝疾患の病名と分類法の変更−これまでの経緯と今後の予定−………埼玉医科大学 持田 智
Ⅰ.疫 学
 脂肪性肝疾患(SLD)の新たな疾患定義………横浜市立大学 和田 直大,他
 MASLD/MetALDの臨床像………久留米大学 鈴木 浩之,他
Ⅱ.病 態
 分子生物学的MASLDサブタイプに基づく病態解明と臨床応用………三重大学 藤原 直人,他
 肝微小環境における細胞間相互作用を介したMASH進行メカニズム………大阪大学 明神 悠太
 MASLDの病態進展と細胞老化形質………大阪大学 福本 賢二,他
Ⅲ.診 断
 MASLD患者におけるELFテストの有用性………日本医科大学 新井 泰央,他
 血清GDF15と肝発癌予測………大阪大学 熊崎 秀祐,他
 血漿アミノ酸分析によるMASLD病態評価………国立国際医療センター肝炎・免疫研究センター 嘉数 英二
Ⅳ.予 後
 脂肪性肝疾患の予後−脂肪性肝疾患のサブグループに着目して−………信州大学 若林 俊一,他
 ハイリスクMASHにおける糖尿病と高血圧の意義………大阪市立大学大学 藤井 英樹
Ⅴ.治 療
 脂肪性肝疾患の食事運動療法−個別化医療を視野に入れた多職種連携プログラムの重要性−………虎の門病院 芥田 憲夫
 GLP-1受容体作動薬治療の現状−T2D,肥満症,MASLD−………佐賀大学 乘田 美沙,他
 高TG血症合併MASLDに対するぺマフィブラートとオメガ-3脂肪酸の比較試験(PORTRAIT)………国際医療福祉大学 角田 圭雄,他
 MASLD/MetALDにおけるSGLT2阻害薬の臨床的効果………大阪労災病院 倉橋 知英,他
 肝線維化を伴うMASLDに対するresmetiromの第Ⅲ相ランダム化比較試験,国内外の動向………北海道大学 大原 正嗣,他

シリーズ 
第30回日本肝がん分子標的治療研究会最優秀演題Award
 ………………………九州大学大学院消化器・総合外科 伊勢田憲史,他