肝胆膵第89巻第3号
書籍・雑誌販売のみ
- 特集/膵癌・胆道癌の早期診断に挑む
- 発行日:2024年09月28日
- 〈企画趣旨〉
膵癌・胆道癌は,わが国の部位別がん死亡数の第4位,6位と上位を占めており,さらに年々増加傾向にある.また,いずれも予後不良であり,5年生存率は膵癌で男性8.9%/女性8.1%,胆道癌で男性26.8%/女性22.1%と主ながん種の中でワースト1位,2位である.こうした予後不良の大きな理由として早期の段階での診断が困難であることが挙げられてきたが,近年,この課題克服のためにさまざまなアプローチがなされている.本誌においては2017年9月号に同様のテーマ「膵・胆道癌の早期診断を目指せ!」が取り上げられているが,その後7年の間に果たして進歩がみられたのかどうか検討してみたい.
詳細
〈目次〉
〔巻頭言〕膵癌・胆道癌の早期診断の現状と今後の展望………東京医科大学 糸井 隆夫
Ⅰ.膵 癌
膵癌早期診断のアルゴリズム………和歌山県立医科大学 山下 泰伸,他
膵癌の病理−発生と進展−………富山大学 平林 健一
膵癌のリスク因子………大分大学 佐上 亮太,他
膵癌拾い上げのためのバイオマーカー………富山大学 林 伸彦,他
膵癌拾い上げ診断におけるUS,CT,MRIの役割………金沢大学 井上 大,他
膵癌早期診断のためのEUSの役割(FNAを含む)………長崎大学 髙橋 孝輔
膵癌早期診断のためのERCPの役割………広島大学 石井 康隆,他
分枝型IPMNをどのように扱うか………東京大学 大山 博生,他
膵癌早期診断プロジェクトの現状と課題………JA尾道総合病院 花田 敬士,他
Ⅱ.胆道癌
胆道癌早期診断のためのアルゴリズム………順天堂大学 冨嶋 享,他
胆道癌の病理−発生,進展と早期診断−………King’s College Hospital 全 陽
胆道癌のリスク因子………がん研究会有明病院 佐々木 隆
胆道癌拾い上げのためのバイオマーカー………国立がん研究センター中央病院 福田 壮馬,他
胆道癌の拾い上げにおける超音波の役割………飯田市立病院 岡庭 信司,他
胆道癌拾い上げ診断におけるCT,MRIの役割………手稲渓仁会病院 櫻井 康雄
胆道癌早期診断のためのEUSの役割………名古屋大学 石川 卓哉,他
胆道癌早期診断のためのERCPの役割………岡山大学 松本 和幸,他
シリーズ 第29回日本肝がん分子標的治療研究会最優秀演題Award………北海道大学 荘 拓也,他