肝胆膵第88巻第6号

書籍・雑誌販売のみ

  • 特集/門脈圧亢進症の新たな展開 −グローバルコンセンサスとの融合をめざして− 
  • 発行日:2024年06月28日
  • 〈企画趣旨〉
    門脈圧亢進症は肝硬変症の代表的な合併症であり,側副血行路の形成が示すように血流の改変を伴うダイナミックな病態である.したがって,SVR後の肝機能や肝線維化の改善がそのまま門脈圧亢進の改善に結びつくか否かは未だ明らかではない.また,欧州ではBaveno会議を中心に門脈圧亢進症の診断と治療の指針が示されているが,その内容は内視鏡治療が進歩している本邦の指針とは異なる部分も多い.このように門脈圧亢進症は未解決の問題が多く残されており,臨床や研究の対象として興味が尽きない分野である.肝胆膵では2020年5月の特集以来約4年ぶりの企画であり,門脈圧亢進症の新たな展開とグローバルコンセンサスの異同を明らかにすることを念頭に本特集の企画を行った.

書籍・雑誌のご購入

4,070円(税込)送料無料

決済方法:クレジットカード

カートに入れる

返品について

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

〈目次〉
〔巻頭言〕至適門脈圧と門脈血行動態………日本医科大学 吉田 寛
Ⅰ.門脈圧亢進症の病理
 門脈圧亢進症の肝病理………金沢大学 原田 憲一
Ⅱ.門脈圧亢進症の更なる病態解明
 肝リンパ流と門脈圧亢進………イェール大学 岩切 泰子
 門脈圧亢進症における胆汁酸の役割と血清胆汁酸分画………三重大学 重福 隆太,他
Ⅲ.知っておきたい薬剤による門脈血行動態の修飾
 血管新生阻害剤と門脈血行動態………順天堂大学練馬病院 大久保 裕直
 SGLT2阻害剤と門脈血行動態………奈良県立医科大学 浅田 翔平,他
 オキサリプラチンによる肝類洞閉塞症候群………京都大学 上野 真行,他
Ⅳ.グローバルコンセンサスからみた門脈圧亢進症の診断−本邦との異同−
 BavenoⅦcriteria−本邦との異同も含めて−………奈良県立医科大学 芝本 彰彦,他
 門脈圧亢進評価としてのHVPGの意義………大阪公立大学 小谷 晃平,他
 門脈圧亢進症評価のための非侵襲的マーカー………日本医科大学 厚川 正則,他
 門脈圧亢進症の画像診断………新百合ヶ丘総合病院 今城 健人,他
 超音波内視鏡による門脈圧亢進症の診断−EUSガイド下門脈圧較差測定−………東京医科大学 山本健治郎,他
 BavenoⅦ基準による食道静脈瘤危険群囲い込みの妥当性………愛媛大学 矢野 怜,他
Ⅴ.Portosystemic shunt syndromeの病態と治療
 Portosystemic shunt syndromeのpoint of no returnと門脈-大循環シャント閉塞の適応………山口大学 石川 剛,他
Ⅵ.SVR後の門脈圧亢進症
 門脈圧亢進症に与えるSVR後のインパクトと限界………マツダ病院 長沖 祐子
Ⅶ.門脈肺高血圧症(Portopulmonary hypertension)
 PoPH危険群の囲い込みは可能か………埼玉医科大学 内田 義人
 症例から学ぶPoPHの治療………山口大学 佐々木 嶺,他

 シリーズ 第28回日本肝がん分子標的治療研究会最優秀演題Award………高松赤十字病院 近藤 由菜,他