肝胆膵第88巻第2号

書籍・雑誌販売のみ

  • 特集/多職種で肝胆膵疾患の知識の拡散と浸透をはかる ―今ある肝疾患コーディネーターはこの先どこに向かうのか―
  • 発行日:2024年02月28日
  • 〈企画趣旨〉
    肝炎医療コーディネーターあるいは肝疾患コーディネーターと称する医療関係者は各都道府県に置かれているが,必ずしも人口に膾炙されていない.どのような職種の方が参画し,どのような仕事を行い,病院など医療施設のどこにどのようなポジショニングとして居るのか,明確にしてみたい.現在,都道府県の肝炎,肝炎医療コーディネーターはおおよそ3万人いるといわれている.ウイルス肝炎に加えて,生活習慣病に起因するさまざまな肝疾患患者が増加し,さらに小児から高齢者まですべての年代層へ広がり,その肝炎医療コーディネーターはその名前通り肝疾患だけを守備範囲にしていてよいのだろうか.実際,肝胆膵疾患は検査も治療もオーバーラップしていることが多い.果たして肝疾患だけでよいのかも含めて,今後の行き先を論じていただきたい.医師一人で医療が推進できるはずはない,いわゆるメディカルスタッフが総力を挙げて一人の患者をマネジメントする時代である.本特集では多くの意見を集約して,今後の肝疾患コーディネーターの行く末を論じていきたい.

書籍・雑誌のご購入

4,070円(税込)送料無料

決済方法:クレジットカード

カートに入れる

返品について

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

〈目次〉
〔巻頭言〕日本で最初の肝疾患コーディネーターの23人の誕生まで 山梨大学 榎本 信幸
Ⅰ.肝炎医療コーディネーターとは
 肝炎医療コーディネーター養成の目的と期待される役割 厚生労働省 岡野 和薫
 これからの肝疾患診療における肝炎医療コーディネーターへの期待−日本肝臓学会の取り組みと今後の課題− 佐賀大学 磯田 広史,他
 肝炎医療コーディネーターの黎明とこれまでの活躍 韮崎市立病院 井上 泰輔
 肝炎医療コーディネーターの養成と活躍 佐賀県健康福祉部 前山 恵士郎
Ⅱ.肝炎医療コーディネーターの配置と活躍の現状と課題
 地域における肝炎医療コーディネーターの配置と活躍 山口総合病院 日髙 勲
 大都市圏での肝炎医療コーディネーターの活躍への期待・肝疾患拠点病院での取り組み 武蔵野赤十字病院 玉城 信治
 北海道における肝炎医療コーディネーター−医療過疎地域における肝炎医療コーディネーターの活躍への期待− 北海道大学 小川 浩司,他
 離島医療における肝炎医療コーディネーターの活躍への期待と課題 琉球大学 新垣 伸吾,他
 行政における肝炎医療コーディネーターの活躍と課題 山梨県動物愛護指導センター 浅山 光一
 各種医療制度活用において期待される肝炎医療コーディネーターの役割と課題 熊本大学 瀬戸山 博子,他
Ⅲ.多方面から肝炎医療コーディネーターをみつめる
 肝疾患患者が肝炎医療コーディネーターの研修を受ける意義と活躍 東京肝臓友の会 米澤 敦子
 肝移植医療における肝炎医療コーディネーターの現状と今後の期待 琉球大学 高槻 光寿,他
 肝臓非専門領域における肝炎医療コーディネーターの役割と活躍 名古屋市立大学 井上 貴子,他
Ⅳ.肝炎医療コーディネーターのこれから
 肝炎医療コーディネーター養成と活躍に向けた肝疾患診療連携拠点病院への支援 −肝炎情報センターの取り組み− 国立国際医療研究センター 竹内 泰江,他
 肝炎医療コーディネーターのこれからの守備範囲を考える 久留米大学 井出 達也
 アフリカの肝炎対策における肝炎医療コーディネーターへの期待 パスツール研究所 島川 祐輔

シリーズ 第28 回日本肝がん分子標的治療研究会最優秀演題Award 北海道大学 志智 俊介,他
                                手稲渓仁会病院消化器病センター 田中 一成