ラムシルマブによる肝細胞癌治療

  • 総監修:工藤 正俊(近畿大学)
  • 発行日:2020年05月18日
  • <企画趣旨>
    2019年6月18日待望の肝細胞癌に対する第4の分子標的治療薬「ラムシルマブ」(サイラムザ®)が承認された.この薬剤はVEGFR2に対する抗体薬であり小分子化合物である従来のtyrosine kinase inhibitor(TKI)に比較して明らかに有害事象も少なく効果もREACH-2試験の結果AFP≧400 ng/mL以上の患者集団の予後延長効果を示した.特にグローバル全体集団の成績よりも日本人集団の成績が最初のREACH試験同様に優れていたことは特筆すべきことである.またrelative dose intentensityも日本人とグローバル全体では,ほぼ等しく日本人にも忍容性が高いことが示されている.このことは高齢で体重の比較的軽い日本人向きの薬剤であるともいえ,また2週間に一回の点滴投与はQOLの点でも優れた薬剤である.2018年のESMOで発表されたQOLに関するサブ解析にてプラセボよりもこのラムシルマブの方がQOL(Patient Reported Outcome)が優れているというのも肝癌の分子標的治療薬としては初めての画期的な薬剤である.このように多くの優れた特徴を持つラムシルマブの全てを明らかにすることで肝癌治療医の全ての医師に役立てていただけるよう本書を企画した.本書はわが国におけるこの領域のエキスパートに執筆を依頼している.本書が必ずや読者の明日からの肝癌診療に資する優れた書籍になるものと信じて企画の趣旨としたい.

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〈目次〉
序 文 近畿大学 工藤 正俊

第1章 特別座談会
肝細胞癌治療の新たな選択肢ラムシルマブを徹底解剖する
愛知県がんセンター 室 圭/国立がん研究センター東病院 池田 公史/京都府立医科大学 森口 理久/近畿大学 上嶋 一臣/千葉大学 小笠原定久/(司会)近畿大学 工藤 正俊

第2章 REACHおよびREACH-2試験の総括
肝細胞癌に対するラムシルマブ二次治療の第Ⅲ相比較試験(REACH試験)の総括 杏林大学 古瀬 純司
REACH-2試験結果の総括 国立がん研究センター東病院 下津浦 康隆,他
REACH試験(AFP≧400ng/mL)とREACH-2試験のpooled解析 国立がん研究センター中央病院 大場 彬博,他
REACH(AFP≧400ng/mL)とREACH-2のデータの違いの解釈 近畿大学 青木 智子,他
Biomarker selected trial成功の意義 高崎総合医療センター 長沼 篤,他
日本人に対するラムシルマブの有効性と安全性 近畿大学 南 康範,他
ラムシルマブの有効性にAFP kineticsは関係しているのか 千葉大学 神﨑 洋彰,他
AFP値400ng/mL未満の症例におけるラムシルマブの有効性 近畿大学 上嶋 一臣
AFPは予後予測因子か予後規定因子か 近畿大学 工藤 正俊
TKIと抗体薬の作用機序の違いはラムシルマブ治療においてどのようなインパクトが期待できるか 近畿大学 工藤 正俊
ラムシルマブをほかの二次治療薬とどう使い分けるか 金沢大学 山下 竜也,他
レンバチニブの二次治療としてラムシルマブは効果が期待できるか 高松赤十字病院 小川 力,他
肝細胞癌におけるラムシルマブの有害事象とその対策 近畿大学 上嶋 一臣,他
消化管領域におけるラムシルマブの有害事象 がん研有明病院 佐藤 太龍

第3章 ラムシルマブの実臨床での初期使用経験
Multi-molecular target agent時代における実臨床でのラムシルマブの初期使用経験 千葉大学 小林 和史,他
ラムシルマブの初期使用経験−多剤シークエンシャル化学療法症例− 神奈川県立がんセンター 森本 学,他
当科におけるラムシルマブの使用経験 九州医療センター 和田 幸之,他
ラムシルマブが肝癌実臨床に与えるインパクト−当院での初期使用経験をふまえて− 武蔵野赤十字病院 土谷 薫,他
進行肝細胞癌に対する実臨床でのラムシルマブの初期治療経験 金沢大学 荒井 邦明,他
進行肝癌に対するラムシルマブ治療の初期経験 大阪国際がんセンター 大川 和良,他
ラムシルマブの実臨床での初期使用経験 静岡県立静岡がんセンター 新槇 剛
肝細胞癌に対するラムシルマブの使用経験 京都府立医科大学 森口 理久,他
ラムシルマブの初期使用経験 広島大学 末廣 洋介,他
肝細胞癌に対するラムシルマブの初期使用経験 近畿大学 上嶋 一臣
久留米大学消化器内科および関連施設における実臨床でのラムシルマブの使用経験 久留米大学 鳥村 拓司,他
RELPECグループにおけるラムシルマブの初期治療経験 愛媛県立中央病院 平岡 淳,他
香川県下におけるラムシルマブの初期使用経験 高松赤十字病院 小川 力,他
当院におけるラムシルマブの使用経験−分子標的薬の使用状況も含めて− 和歌山県立医科大学 井田 良幸,他