大腸癌に対するレゴラフェニブ治療

  • 監修:吉野 孝之(国立がん研究センター東病院)
  • 発行日:2019年03月28日
  • 〈企画趣旨〉
     レゴラフェニブ(商品名:スチバーガ®錠)は、「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」の適応症にて、本邦で2013年3月に承認を受け、同年5月より実臨床にて使用可能となった。さらに、同年8月には「がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍(GIST)」、2017年6月には「がん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞癌(HCC)」の効能・効果が追加され、2018年、発売5周年を迎えた。
     本単行本では、このレゴラフェニブの発売5周年を機に、これまでの臨床試験結果ならびにReal World Dataから得られた知見に加え,市販後における各施設での使用経験を報告していただき、実臨床におけるレゴラフェニブの治療効果および投与方法の工夫について最先端の臨床医の経験をまとめ、今後の本邦における治療のガイドとなるべく企画した。

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詳細

序文 国立がん研究センター東病院 吉野 孝之
特別座談会
レゴラフェニブの軌跡(奇跡) 近畿大学 工藤 正俊/愛知県がんセンター中央病院 室 圭/がん研有明病院 山口 研成/九州大学 沖 英次/(司会)国立がん研究センター東病院 吉野 孝之
第1章 レゴラフェニブの臨床成績
レゴラフェニブ第Ⅲ相臨床試験CORRECT試験CONCUR試験−日本人のサブ解析を含めて− 北海道大学 結城 敏志
レゴラフェニブ開始用量の検討(ReDOSE,REGOCC-12) 大阪国際がんセンター 工藤 敏啓
前治療を有する切除不能大腸癌患者に対するレゴラフェニブとセツキシマブの逐次投与の検討(REVERCE試験) 斗南病院 辻 靖
レゴラフェニブのリアルワールドデータ−CONSIGN研究,REBACCA研究,本邦における前向き観察研究− 四国がんセンター 仁科 智裕
第2章 転移性大腸癌−治療戦略と今後の展望
大腸癌治療ガイドライン2019年版 国立がん研究センター東病院 谷口 浩也
後方ラインの治療意義 愛知県がんセンター中央病院 舛石 俊樹
後方ライン治療におけるICのポイント 聖マリアンナ医科大学 新井 裕之,他
手足症候群のマネジメント 北海道大学 澤田 憲太郎
レゴラフェニブの副作用プロファイルとマネジメントのコツ:肝障害 東京医科歯科大学 岡崎 聡,他
切除不能進行・再発大腸癌患者におけるレゴラフェニブによる疲労・倦怠感に対する経口ステロイド剤予防治療の検討−無作為化,プラセボ対照,二重盲検,第Ⅱ相臨床試験− 九州大学 沖 英次,他
レゴラフェニブのエビデンス−有用性と毒性− 香川大学 大北 仁裕,他
レゴラフェニブの今後の展望 静岡がんセンター 伏木 邦博,他
第3章 レゴラフェニブの使用経験
レゴラフェニブにより肺転移空洞化を認めた1症例 関西労災病院 賀川 義規
レゴラフェニブの使用経験−当院経口薬剤における多職種連携によるCDTM− 岐阜大学 松橋 延壽,他
高齢者に対しレゴラフェニブ減量投与が有効であった症例 熊本大学 宮本 裕士,他
院内チーム,地域で支えるレゴラフェニブ治療 相澤病院 中村 将人
当科で経験したレゴラフェニブにて長期にSDを得た大腸癌2症例 国立がん研究センター東病院 城後 友望子,他
レゴラフェニブの使用における副作用マネジメント 愛知県がんセンター中央病院 熊西 亮介,他
レゴラフェニブによる治療が長期継続できた切除不能進行直腸癌の1症例 聖マリアンナ医科大学 水上 拓郎
初回投与量別の皮膚障害と肝障害の評価 筑波大学 森脇 俊和
レゴラフェニブの長期投与が可能であった1症例とレゴラフェニブが奏効した1症例 大阪医科大学 寺澤 哲志
レゴラフェニブによる皮膚障害・肝障害のマネジメント 国立がん研究センター東病院 中島 裕理,他