今後の特集のご案内

 2005 年 12月号 大腿骨骨頭壊死症に対する骨頭温存手術  
 2006 年 1月号 高齢者転倒防止による骨折の予防対策
      2月号 リウマチ肘に対する人工関節選択のポイント

 

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最新号

 第18巻11号(2005年11月号) 特集/野球肘の診断と治療
定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎,内側上顆剥離骨折,内側側副靱帯損傷などの野球による肘の障害は,しばしば選手の競技からの引退を余儀なくさせる重篤な障害である.しかし,近年のスポーツ整形外科の発達により,これら野球による肘障害の予防や治療の方法が確立されてきた.そこで今月号では,日頃この問題に積極的に取り組んでおられる先生方に執筆をお願いし,「野球肘」の特集を組ませていただいた.病態,保存的治療からさまざまな手術法に至るまで,多彩な内容を含んでおり,この特集を読めば,現在の野球肘に対する診療の現況がわかる構成になっている.ぜひ,第一線の診療で参考にしていただきたいと思っている.
 野球といえば,今年,日本シリーズでは千葉ロッテ・マリーンズ,アメリカの大リーグではシカゴ・ホワイトソックスが,それぞれ4勝0敗であっさり優勝を決めてしまった.これで今年のプロ野球は国内外とも終わりなので,野球ファンの私は楽しみがなくなりつまらない気分である.相手のチームである阪神タイガースやヒューストン・アストロズにはもう少し粘って欲しかった.プロ野球をみていると投手起用が昔と随分様変わりしていることに驚かされる.先発,中継ぎ,抑えは分業制になっているし,先発投手のローテーションでは,大体5日間くらいの登板間隔がおかれている.昔,西鉄ライオンズの大エースであった稲尾投手は,年間40勝以上の勝ち星をあげ,日本シリーズでも巨人に3連敗したあと4連投で4連勝し,神様・仏様・稲尾様といわれた.伝説的な大活躍ではあるが,今の常識からいえば無茶な投手起用といわれても仕方がない.最近は高校野球でも投手の分業制が進んでおり,リトルリーグでも投球数制限の指導が広がっているようである.野球の指導者の中には,投球数制限や,障害発生時の投球禁止を嫌う向きもあるが,選手を守るこのような指導が浸透すれば,日本のプロ野球でも大リーグのように40歳を超えて活躍する大エースをたくさん見られるようになるかもしれない.

目次

●特集
肘関節外反防止ブレースを用いた野球肘の治療                山口 拓嗣,他
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対するモザイクプラスティ            唐島 大節,他
内側型野球肘牽引障害の病態と治療                     辻野 昭人,他
成長期の上腕骨小頭離断性骨軟骨炎                     高原 政利,他
肘・体幹の等速性筋力からみた野球肘の検討                 吉松 俊紀,他
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する上腕骨外顆楔状骨切り術を基本とした治療  石河 利広,他
進行期野球肘の治療─骨釘,吸収性スクリューによる分離軟骨片の固定─    岩井  誠

●Editorial
本邦に発生した古今の公害                         高倉 義典

●原著
腰椎変性辷り症に対する固定術の隣接椎間への影響              林  義裕,

●シリーズ/何かいい考えはないですか?-17
大腿骨頚部骨折後の死亡率を下げるために今何をすべきか?          松井 康素,他
 

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