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「肝胆膵」(75巻1号・2017年7月号)
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特集/肝細胞癌の化学療法が変わる

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 第55巻6号(2007年12月号) 特集/膵星細胞
定価(\)本体 2,760+税 送料(\) 150


編集後記

 「偽」の年2007年も師走になり,2008年が目の前に来ている.この1年間,世界では環境問題や経済問題が大きな話題になった.『肝胆膵』においては,6月から編集委員長が谷川久一先生から小俣政男先生に交代し,編集委員にも定年制が定められた.編集委員長は初代が市田文弘先生で,小俣先生で3代目になると思いこんでいたが,何か気になり雑誌の最後の頁を見ると,昔から(確認したのは1990年の第20巻だが,創刊以来かもしれない),「編集委員」が単にアイウエオ順に記載されているのみで,何処にも「編集委員長」の記載はない.毎号の企画は編集委員会で数回に及ぶ議論・検討の上決められており,今月の特集の「膵星細胞」も一年がかりで日の目を見るようになった.編集委員全員がそれぞれの特集に参画していることから,現在の様式が取られているのかもしれないが,編集委員長のリーダーシップは絶大であることも知ってもらう必要があるのではないだろうか.

 膵星細胞と言えば新しい言葉のようにも聞こえるが,ビタミンA貯蔵細胞(=膵星細胞)は25年も前(1982年)にWatari先生によって報告されている.しかし,肝星細胞の発見からは20年余り遅れているのである.膵臓の研究は,肝臓の研究より10〜20年遅れて同じようなことをしている感じである.解体新書では「大機里爾」と書かれていた膵臓に,現在の「膵」という漢字が初めて用いられ,世の中に出たのは,最初の銅販解剖図として知られる「医範提網」(宇田川榛斎(玄眞)著,亜欧堂田善画.1808(文化5)年刊)であり,来年2008年で200年になる.来年こそ,膵臓の研究が肝臓の研究の前を行くように,飛躍的に伸びることを期待し,願っている.


 

目次

〔巻頭言〕肝臓の星細胞から膵臓の星細胞を考える                  谷川 久一

膵星細胞とは

 膵星細胞の歴史                                 全   陽,他

 膵星細胞の局在                                 向坂彰太郎,他

 膵星細胞と肝星細胞の比較─特に形態学および発生学的観点から─          林  芳弘,他

PSCの活性化

 サイトカイン─TGF-βファミリー,インターロイキンなど─             大西 洋英

 酸化ストレス(アルコール)                           正宗  淳,他

 膵管閉塞                                    岸  真示,他

 低酸素                                     浅海  洋,他

線維化

  膵星細胞と膵線維化の病理                           須田 耕一,他

  細胞外基質の合成と分解の調節                         宜保 淳也,他

膵星細胞をターゲットとした抗線維化治療

  PPARγ                                    清水 京子

  抗酸化薬・トリプシンインヒビターの作用                    菊田 和宏,他

  アンギオテンシンU阻害による膵線維化治療                   M  公治



座談会                                      大槻  眞

                                         安藤  朗

                                         池田 一雄

                                         正宗  淳

                                         須田 耕一  

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