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 第55巻1号(2007年7月号) 特集/肝小葉ゾーンからみた肝病態と臨床
定価(\)本体 2,760+税 送料(\) 150


編集後記

 肝臓の組織標本を顕微鏡で観察した方はだれでも,肝小葉構造(門脈域と中心静脈を含めて)あるいは肝細葉と肝生理・病態は何らかの関連性があるに違いないと考えると思います.また,肝組織を観察すると,常に門脈域と中心静脈,それに肝小葉の各ゾーンを中心に病態を理解し,その構造と肝病態を結び付けようとします.それ程に,肝小葉は肝臓の生理,病態を理解する根本的な機能,構造単位になっていると思います.本特集では,種々の角度からこの関連性をエキスパートの先生方に解説して頂きました.解剖,循環,生理,病理などの観点からの肝小葉のゾーンの解説です.読者の方々におかれましては,今一度,肝小葉を基盤に肝病態を理解し,さらに肝生検像を観察し,議論し,患者様の病態の理解を深めて頂けましたら幸いです.
 また,将来的には,進歩著しい画像で肝小葉,さらには各肝小葉のいくつかのゾーンが可視化されるかも知れません.また,小型の門脈域の構成成分も可視化され,肝病理と画像,臨床病態が肝小葉単位,ゾーン単位で理解され,把握される日もそう遠くないかも知れません.あるいは肝小葉のゾーンとその病態が数値化されるかも知れません.そのような時代が1日も早く来ることを祈念して,編集後記とさせて頂きます.


 

目次

〔巻頭言〕肝小葉ゾーンと病態                           沖田  極
肝小葉ゾーンとその解剖学的,機能的意義
 古典的肝小葉とラパポルトの肝細葉:解剖学の観点から               野々村昭孝,他
 松本/河上の肝小葉観                              河上 牧夫
 肝組織におけるゾネーションと代謝特性                      西川  学,他
 肝小葉の血行動態(類洞の解剖を含めて)                     工藤  篤,他
 肝細胞タイト結合,claudinと肝小葉                       小島  隆,他
Zone1を主に障害する病態と臨床
 インターフェイス肝炎はなぜZone1か                       山田剛太郎
 アルコール性肝障害での門脈域線維化とzone1 fibrosis(くも膜状線維化)      吉川 成一,他
 慢性胆汁うっ滞でなぜzone1に持続性肝障害が発生するのか             向坂彰太郎,他
 細胆管反応と細胆管化生                             西川 祐司,他
 Zone1と肝障害                                 仁科 惣治,他
 妊娠中毒症,DIC,子癇での肝障害(HELLP症候群)の局在(zone1)と発生機序の仮説 中野 雅行
Zone2を主に障害する病態と臨床
 Zone 2 necrosis                                全   陽,他
Zone3を主に障害する病態と臨床
 ウイルス性肝炎(小葉炎を中心に)                        今関 文夫,他
 薬物性肝炎                                   川口  巧,他
 急性胆汁うっ滞                                 池嶋 健一,他
 アルコール性肝疾患とNASH─線維化:zone 3 fibrosisを中心に─          橋本 悦子
 循環障害                                    秋葉  純,他

座談会                                      中沼 安二
                                         岡上  武
                                         高瀬修二郎
                                         嶋田  紘  

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