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最新号
 第50巻6号(2005年6月号) 特集/末梢型肝内胆管癌

定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

  肝実質内に発生する末梢型肝内胆管癌の基本像は腺癌である.しかし,肝細胞に類似するもの,細胆管あるいはHering管に類似するものがあり,さらに肝細胞癌成分が混在する混合型肝癌もある.その病態や形態は肝細胞癌に較べ,多彩であり,おそらくその発癌プロセスも複数存在すると思われる.特に,肝ステム細胞に由来する腫瘍が含まれている可能性がある.末梢型肝内胆管癌は肝細胞癌に較べ,頻度が低い.しかし,近年のわが国および米国での研究により,慢性肝疾患,肝硬変に関連した肝内胆管癌の増加が指摘されている.従来,胆道系疾患からの肝内胆管癌の報告は知られていたが,慢性肝疾患からの発癌は,今後注目すべきものと思われる.本特集が契機となり,肝内胆管癌,特に末梢型肝内胆管癌症例の発掘とその病態の解析が進展することを期待したい.さらに,本特集が肝内胆管癌の治療の開発に役立てば幸いである.
 

目次

●特集

〔巻頭言〕末梢型肝内胆管癌                           奥平 雅彦

病態・病因・病理
 末梢型肝内胆管癌の定義と病態の多様性                     大塚 将之,他
 末梢型肝内胆管癌の浸潤・増殖(画像との対比)                 小坂 一斗,他
 肝内胆管癌の病理組織,発現分子と予後予測                   相島 慎一,他

バリアント(亜分類)
 細胆管癌,ステム細胞癌
  細胆管の生物学的意義と病態の多様性                     吉川 正英,他
  細胆管癌の病理                               原田 憲一,他
  混合型肝癌の病理組織像                           相島 慎一,他
  肝ステム細胞(hepatic progenitor cell)由来が示唆される肝悪性腫瘍      全   陽,他
  癌幹細胞Cancer Stem Cell                          小出  寛,他
 肝硬変に発生する末梢型肝内胆管癌                       山本 雅一,他
 Epstein-Barr Virus(EBV)関連肝内胆管癌                    Tse-Ching Chen
 肝内胆管癌とその先行病変に関する臨床病理学的特徴               尾島 英知
 腫瘍類似病変との鑑別:胆管細胞腺腫と胆管性過誤腫                鹿毛 政義,他
 転移性肝癌と肝内胆管癌との鑑別                        野々村昭孝,他

臨床・疫学
 臨床・疫学(原発性肝癌追跡調査を中心に)                   猪飼伊和夫,他
 末梢型肝内胆管癌の診断・腫瘍マーカー                     佐々木 隆,他
 末梢型肝内胆管癌の画像診断                          小林  聡,他

治療
 末梢型肝内胆管癌の外科的治療                         和田 浩志,他
 末梢型肝内胆管癌の内科的治療                         上嶋 一臣,他

座談会“末梢型肝内胆管癌”                       (司会)中沼 安二
                                        坂元 亨宇
                                        兼松 隆之
                                        角谷 眞澄
                                        田中 榮司
                                        谷口 英樹
 

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