今後の特集のご案内

「臨床精神医学」(46巻12号・2017年12月号)
特集/日常診療における病識・病感・負担感の取り扱い〜治療効果を高めるための工夫〜

「臨床精神医学」(47巻1号・2018年1月号)
特集/精神科診療・研究に役立つ実践的倫理

バックナンバーはこちら




 46巻10号(2017年10月号) 特集/成人の注意欠如・多動性障害(ADHD)の診断と治療
定価(\)本体 3,000+税 送料(\) 150


編集後記

◇ADHD治療薬であるアトモキセチン塩酸塩,メチルフェニデート塩酸塩徐放薬がここ数年相次いで成人ADHDへの適応の承認を取得した。最近になって,選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬という全く新しい作用機序によるADHD治療薬の開発も進んでいる。このような薬剤の登場もあって,一般の精神科医が,これまで児童精神科医に任せていたADHDの診断や治療を求められる機会が確実に増えているのではないか。
◇成人のADHDについては,欧米の疫学調査で2%以上の有病率が報告されており,わが国では見逃しの問題が指摘されている。一方で,新規薬物療法の導入に伴う過剰診断の問題も危惧されている。
◇今回,成人期のADHDの概念の変遷,米国の動向,見逃しと過剰診断の問題,最新の治療法の進歩などを,専門の先生方に概説,紹介していただくことができた。
◇おかげさまで,私自身がそうであるが,ADHDの診断にも治療にも馴染みのない一般の精神科医が,一読して臨床に役立てられる特集になったと思う。改めて,お忙しい中,ご執筆いただいた先生方に感謝申し上げます。(Y.O.)

目次


注意欠如・多動症(ADHD)概念の変遷
  (奈良県立医科大学)太 田 豊 作…1193
米国におけるADHD医療の動向
  (お茶の水女子大学名誉教授)榊 原 洋 一…1199
ADHD小児から成人への移行
  (発達協会王子クリニック)石 崎 朝 世…1207
ADHDと職場のメンタルヘルス
  (あつぎ心療クリニック)福 田 真 也…1213
成人のADHDの症状・心理評価
  (若宮病院)成 重 竜一郎…1219
成人ADHDの診断─過剰診断と過少診断─
  (聖マリアンナ医科大学)小 野 和 哉…1225
成人期のADHDの併存障害
  (北海道大学)齊 藤 卓 弥…1233
成人ADHDの心理社会的治療
  (昭和大学附属烏山病院)五十嵐美紀・他…1243
メチルフェニデートによる成人ADHDの治療
  (奈良教育大学)根 來 秀 樹…1249
アトモキセチンによる成人期ADHDの治療:最新の知見
  (名古屋大学)岡 田   俊…1257
成人期AD/HDに対するグアンファシン塩酸塩徐放錠(インチュニブ®)の開発
  (千葉大学)佐々木   剛…1263
AD/HDの神経薬理学
  (神戸大学)曽良 一郎・他…1269

❖補稿(特集:攻撃性の神経生物学と臨床)
 サイコパシーの診断と評価─PCL-Rを中心に─ 西村 由貴…1277

バックナンバーはこちら