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「臨床精神医学」(46巻11号・2017年11月公募論文特大号)
特集/超高齢化社会の精神科診療

「臨床精神医学」(46巻12号・2017年12月号)
特集/日常診療における病識・病感・負担感の取り扱い〜治療効果を高めるための工夫〜

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 43巻7号(2014年7月号) 特集/睡眠障害の臨床
定価(\)本体 2,900+税 送料(\) 150


編集後記

◇本特集では,DSM-5にて大きく変更された「睡眠・覚醒障害群(Sleep-Wake Disorders)」の主要項目について概説していただいた。

◇もともと睡眠障害は,不安障害,抑うつ症,認知障害などの精神症状と合併することが多い。このような場合には,原因(共存)疾患の治療により,不眠・過眠の睡眠障害は改善しうる。また一方,睡眠障害は多くの精神障害のリスクとなりうること,多くの精神疾患の初期に認められることも知られているが,このような場合には,睡眠障害へ適切に対応することにより,精神障害の憎悪を防ぐことができる。

◇DSM-5では,不眠障害(Insomnia Disorder),過眠障害(Hypersomnolence Disorder),ナルコレプシー(Narcolepsy)に区分したあとに,呼吸関連睡眠障害(Breathing-Related Sleep Disorders),概日リズム睡眠覚醒障害群(Circadian Rhythm Sleep-Wake Disorders),睡眠時随伴症(parasomnia)の項目が充実して記載されている。呼吸関連睡眠障害は,閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸,中枢性睡眠時無呼吸,睡眠関連低換気に区分され, 概日リズム睡眠覚醒障害群は,睡眠相後退型,睡眠相前進型,不規則睡眠覚醒型,非24時間睡眠覚醒型,交代勤務型が区分されている。そして,睡眠時随伴症は,ノンレム睡眠覚醒障害,悪夢障害,レム睡眠行動障害,レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)があげられている。このような分類は実際の臨床においても使いやすいもので
あり,本特集の解説をふまえて活用していただきたい。

(M.T.)

目次


DSM-5による睡眠障害と睡眠障害国際分類(ICSD-2)との関係(秋田大学)清 水 徹 男… 965

不眠障害 (日本大学)内山  真・他… 971

DSM-5における過眠障害 (睡眠総合ケアクリニック代々木)伊東 若子・他… 981

ナルコレプシー (東京都医学総合研究所)本 多   真… 989

呼吸関連睡眠障害 (大阪大学)三 上 章 良… 997

概日リズム睡眠-覚醒障害 (国立精神・神経医療研究センター)三 島 和 夫…1005

睡眠時随伴症群─ノンレム睡眠覚醒障害─ (大阪大学)足 立 浩 祥…1013

睡眠時随伴症群─悪夢障害(悪夢症)─ (久留米大学)橋 爪 祐 二…1019

レム睡眠行動異常症 (虎の門病院)野 沢 胤 美…1025

睡眠時随伴症群─レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)─(滋賀医科大学)鷹見 将規・他…1033

物質・医薬品誘発性睡眠障害 (旭川医科大学)田村 義之・他…1041



❖シリーズ 日本の精神医学を築いた人々〔第4部〕

 諏訪 望─精神医学とキリスト教─ 山 下   格…1049

❖シリーズ 現代精神医学の視点・論点〘リレーエッセイ(第1シリーズ)〙

 支援教育から共生社会へ 上 林 靖 子…1053

❖研究報告

 大学生に対するイラストを用いた認知再構成法の心理教育の効果 松尾 理沙・他…1055

 外来患者に生活支援・ケアマネジメントサービスはどの程度必要か  ─精神科初診患者の全数調査─ 池淵 恵美・他…1063

 大学生にみられたうつ病性障害の検討 井 ア ゆみ子…1077

❖書評

 思索と想い:精神医学の小径で(神庭重信著) 寺 尾   岳…1085

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