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「臨床精神医学」(46巻7号・2017年7月号)
特集/てんかん診療における精神科医の役割

「臨床精神医学」(46巻8号・2017年8月号)
特集/精神障害とこだわり

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 43巻1号(2014年1月号) 特集/シンプル処方の極意
定価(\)本体 2,900+税 送料(\) 150


編集後記

◇現在の精神科医療の中で,精神医学界の自助努力が必要とされている課題の1つが,多剤大量療法である。他院から転医してきたケースの処方を見て,さすがにこれは多すぎると思ったことのない方はいないであろう。
◇「本誌の読者のように勉強熱心な精神科医ではなく,問題なのは専門誌に目も通さない医師。ここで取り上げても伝わらないのでは?」というご批判もあるかもしれないが,「自分の処方箋には同効薬が複数入っているものは1枚もありません!」と言い切れる人がいるだろうか? 総論としては,原則,単剤を目指す,と思いながらも,現実には知らず知らずに数が増えてしまう。そして,もしそうしたケースが他院を受診したとしたら…?
◇2013年2月号の「薬物療法の適正化に向けて」の各論にあたる本特集では,各疾患について,目指すべきシンプル処方とは何か,それを目指しているのになぜ処方が増えてしまうのか,多剤大量療法に陥らないための工夫などについて,各領域のエキスパートにご執筆をお願いした。単剤が難しくても,目指すべきは「シンプル処方」と位置づけた。
◇各章の中で,処方が増えてしまう理由や多剤併用化の予防を考えるにあたっては,病態の理解はもちろん,患者の心理や医師の心理の理解,そしてチーム医療の推進など,精神医学のあらゆる側面からのアプローチが重要であることが浮き彫りにされている。
◇本特集以後,多剤大量併用が目に見えて減った…と言われるようになることを願っている。
(T.K.)

目次


シンプル処方のすすめ (東京女子医科大学)稲田  健・他… 5
急性精神病状態に対するシンプル処方
  (千葉大学社会精神保健教育研究センター)渡 邉 博 幸…11
統合失調症の慢性期におけるシンプル処方 (三枚橋病院)村上  忠…21
双極性障害の最適な薬物療法とは何か (信州大学)鷲 塚 伸 介…27
中等症から重症のうつ病におけるシンプル処方 (獨協医科大学)尾関 祐二・他…37
うつ病軽症例に対する対応の実際─シンプルSDMの導入のススメ─
  (杏林大学)渡 邊 衡一郎…45
パニック障害におけるシンプル処方 (岐阜県総合医療センター)桑原 秀樹・他…53
身体表現性障害におけるシンプル処方 (北里大学)宮 地 伸 吾…63
不眠症におけるシンプル処方 (日本大学)内山  真…71
強迫性障害に対するシンプル処方─その限界を含めて─
  (兵庫医科大学)松永 寿人・他…79

❖シリーズ 現代精神医学の視点・論点〘リレーエッセイ(第1シリーズ)〙
 映画と精神分析 平島奈津子…87
❖研究報告
 家族画にあらわれたAD/HDと自閉症スペクトラム障害との描画特徴 角山 富雄・他… 89
 入院中の統合失調症患者に対する多職種による心理教育の効果 常岡 俊昭・他…101

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