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特集/日常診療における病識・病感・負担感の取り扱い〜治療効果を高めるための工夫〜

「臨床精神医学」(47巻1号・2018年1月号)
特集/精神科診療・研究に役立つ実践的倫理

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 41巻8号(2012年8月号) 特集/認知/行動療法の技法と治療効果
定価(\)本体 2,750+税 送料(\) 150


編集後記

◇精神科治療における非薬物療法・心理社会的治療法への関心とニーズが高まっており,若年者や高齢者における向精神薬の副作用の問題が指摘されたり,向精神薬治療効果の限界も改めて認識されるなか,認知行動療法がうつ病に薬物療法と同等の効果があるという知見も広く知られるに至っています。そのほかにも,薬物療法の効果が乏しい強迫性障害への行動療法の効果も報じられています。行動活性化療法などの新しいタイプの認知療法/行動療法も登場しており,これらの治療法への関心や治療法を習得したいというニーズは大変大きくなっています。独立行政法人国立精神神経医療研究センターに,「認知行動療法センター」が設置されたことは,それに応える動きです。

◇今,どのような対象病態には,どのような技法が,どんな治療成績を期待できるのか,また治療技法の習得は,どこでどのように可能なのかの詳説が求められていると思います。

今号では,各治療法についてその分野の識者に最新の情報を含んで詳述していただくことにしました。読者の皆様の臨床のお役に立てると幸いです。

(O.Y.)

目次


認知行動療法センター設置の意義と課題

(国立精神・神経医療研究センター)大 野   裕 …953

認知行動療法のルーツと歴史

(早稲田大学)熊 野 宏 昭 …959

認知療法尺度─改訂版の活用

(千葉大学)清水 栄司・他 …969

行動療法

(弓削病院)松岡 弘修・他 …981

二人の精神科医の往復書簡─認知行動療法の技法と治療効果をふまえた症例検討─

(原田メンタルクリニック)原田 誠一・他… 991

行動活性化療法

(早稲田大学)鈴 木 伸 一…1001

認知行動療法と薬物療法の併用効果

(広島大学)吉野 敦雄・他…1009

認知・行動療法と家族療法の併用と治療効果

(高知大学)藤田 博一・他…1017

Computer-aided CBT

(国立精神・神経医療研究センター)田島 美幸・他…1023

ニューロフィードバックとCBT

(国立精神・神経医療研究センター)守 口 善 也…1031

❖研究報告

ラモトリギンとバルプロ酸の併用が奏効した急速交代型双極性障害の1例

 出口 裕彦・他…1043

難治性幻聴にブロナンセリンが有効だった「特定不能の精神病性障害(DSM-IV-TR)」の3症例─2つの薬理作用からの考察─

 深津 尚史・他…1049

❖論説

精神科認知症入院医療の機能分化と認知症の将来予測による政策立案のあり方

 石 井 知 行…1055

❖総説

炎症としてのうつ病

 井原  裕・他…1065

❖短報

偽性甲状腺中毒症に伴う抑うつ状態の1症例

 江原  嵩・他…1075

❖海外だより

北京の邦人メンタル医療事情─最近の変化─

 勝 田 吉 彰…1079

❖書評

専門医のための精神科臨床リュミエール30『精神医学の思想』 (神庭重信,松下正明 編)

 原 田 憲 一…1083

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