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 第37巻10号(2008年10月号) 特集/精神疾患の臨床神経生理学的研究の最新知見
定価(\)本体 2,750+税 送料(\) 150


編集後記

◇神経生理学的研究がめざましく進歩している。私が疎かっただけなのかもしれないが,分子遺伝学がやや停滞ぎみなのとは対照的である。

◇先日箱根で神経現象学のシンポジウムが行われた(後日この研究会の簡単な紹介を掲載する予定である)。神経現象学(neurophenomenology)とは意識を理解するために,現象学的哲学と神経科学をハイブリッドさせる科学的方法論のことだ。意識経験(first-person experience)を神経科学的手法(fMRI, PET, MEGなど)の対象とすることで,個人的な,感情的な,経験的な,あるいは現象学の次元の心を,神経科学の次元で理解しようとする試みだ。この領域の進歩に貢献したのが,オートポイエーシスの提唱でも知られる故Francisco Varelaである。

◇感覚が認知に変容するときにγ-oscillationが成立する様をみたときには脳の神秘に触れたような思いがした。

◇今回の特集は,このシンポジウムの演者の一人である鬼塚俊明先生に企画していただいた。In vivoでの精神活動を観察する神経生理学が精神疾患にどこまで迫っているのか,その最新の情報をお届けする。          (K.S.)

目次


精神疾患の神経生理学的研究:現状と今後の展開 (九州大学)鬼塚 俊明・他

NIRSの神経生理学的基礎 (群馬大学)福田 正人・他

双極性障害の臨床神経生理学的研究 (九州大学)前川 敏彦・他

統合失調症の病態研究の最先端 (大阪大学)石井 良平・他

自閉症の神経精神生理学的研究 (国立精神・神経センター精神保健研究所)川久保友紀・他

てんかんにみられる精神病性障害の神経生理学的研究 (東京医科歯科大学)松 浦 雅 人

薬物療法の臨床神経生理学的研究 (関西医科大学)吉村 匡史,他

❖総説

眠気を測定するということの意味─MSLTの保険適応に際して─ 小鳥居 望・他

❖研究報告

統合失調症の自傷自殺未遂─精神科救急データに基づいた1考察─ 武内 克也・他

記憶想起現象により精神科救急を受診した広汎性発達障害の臨床像について 栃本 真一・他

❖書評

不登校対応ガイドブック 齊藤 万比古編 秋谷  進

❖シリーズ/日本精神医学新風土記(20)

高 知 県 茂末諭理子・他

❖シリーズ/精神医学用語解説

339.アミロイドワクチン 田平  武

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