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 第37巻4号(2008年4月号) 特集/脆弱性とレジリエンス
定価(\)本体 2,750+税 送料(\) 150


編集後記

◇近年,精神障害の発病に関しストレスと関連して脆弱性が注目されています。脆弱性は重要な概念ですが,脆弱性というからにはそれに対する概念としての回復力,復元力(レジリエンス)も考えねば一面的との批判を免れないと考えます。本号では,特集として,脆弱性とレジリエンスを取り上げ,研究の成果とともに最新の知見につき執筆いただきました。

本特集では,まずレジリエンス概念の起点となったPTSDを巡りその概念につき紹介していただき,次いでうつ病と統合失調症について脆弱性とレジリエンスを対比する形で論じてもらいました。うつ病では人格構造と遺伝子研究の視点からみた脆弱性とレジリエンスにつきお書きいただき,統合失調症については,高危険児における脆弱性と発病抵抗因子,脳画像からみた発病脆弱性と統合失調型障害の顕在発症防御機構,また再発脆弱性とレジリエンスに基づく再発予防の試み,につき執筆をお願いしました。脆弱性とレジリエンスを対比して取り上げた特集はほとんどなく,読者には有意義な特集になるものと考えております。貴重な論考をお寄せいただいた,執筆者の先生方に御礼申し上げます。(K.H.)

目次


●特集 脆弱性とレジリエンス



 精神疾患におけるレジリエンス研究─PTSDからの発展─

(駒木野病院)田  亮介・他

 精神病理学の視点からみたうつ病のレジリアンス

(自治医科大学)小 林 聡 幸

 うつ病─遺伝子研究からみた脆弱性とレジリエンス─

(九州大学)高田  篤・他

 統合失調症─脳画像研究からみた発症脆弱性と統合失調型障害における顕在発症防御機構─

(富山大学)鈴木 道雄・他

 統合失調症─再発脆弱性とレジリエンスに基づく再発予防の試み─

(東邦大学)辻野 尚久・他

●研究報告

 精神科診療所におけるデイケアの精神症状・日常生活能力に与える影響に関する研究

北村 俊則・他

 医療観察法申し立て対象者225例の特性と処遇決定の現状

和田久美子・他

●シリーズ/エビデンスに基づく気分障害のガイドライン

 エビデンスに基づいた双極性うつ病急性期の薬物治療ガイドライン

山田 和男・他

●日本精神医学新風土記

 長 野 県

近藤 廉治

●講演記録〔第4回福岡精神医学研究会特別講演〕

 森田療法は今日の精神医療の中でどのように活かせるのか

内村 英幸

●学会印象記

 第4回日本うつ病学会総会

大嶋 明彦

●書評

 マインドフルネス・瞑想・坐禅の脳科学と精神療法(貝谷久宣,熊野宏昭 編)

野村総一郎

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