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 第36巻12号(2007年12月号) 特集/社会不安障害/社交恐怖
定価(\)本体 2,700+税 送料(\) 150


編集後記

◇社会不安障害は対人交流場面における強い緊張や恐怖を特徴とし,過度に恥ずかしがったり,他人からの評価を強く恐れたりする精神障害である。社会的状況を回避することで日常生活,職場での機能が著しく障害されるなど,重大な負担と損失をもたらす障害である。

◇SSRIが社会不安障害の治療薬としてわが国の臨床現場に登場して2年が経過した。その間,本障害に対する注目がにわかに高まり,DSM-WやICD-10を中心に,診断基準と鑑別診断,特にわが国の文化に深く根ざした症候学的特徴などについて検討が重ねられてきた。治療面では,SSRIを基本とした薬物治療アルゴリズムをはじめとして,認知行動療法や森田療法などの精神療法の適用について研究知見が蓄積されつつある。

◇従来,社会不安障害は文化結合症候群の観点から論じられてきたことは周知のとおりである。亜型としてのoffensive typeの存在や,わが国で長く研究されてきた対人恐怖症との異同の問題である。したがって,社会不安障害の概念,診断,治療について,わが国独自の臨床経験に基づいた再構成が必要であることはいうまでもない。

◇本特集では,社会不安障害/社交恐怖について,各専門家にお願いして現時点での臨床知見をまとめていただいた。この領域における臨床研究のさらなる発展につながれば幸である。



目次


●特集

現代の社会文化的背景と社会不安障害                       多田 幸司

社会不安障害の疫学                               土屋 政雄・他

社会不安障害の認知行動療法                           中野 有美

社会不安障害に対する森田療法とその有効性                    中村  敬・他

社会不安障害のサイバー療法                           横山 知加・他

社会不安障害の民間療法など                           音羽 健司・他

社会不安障害の薬物療法:臨床試験と一般臨床の違い・認知行動療法との併用     原井 宏明・他

社会不安障害の生物学的基盤─脳機能画像を中心に─                泉   剛・他

社会不安障害と対人恐怖                             朝倉  聡・他



●研究報告

健常成人におけるストレスコーピングと人格特性との関連              清野  絵・他

手首自傷を伴う青年期30症例についての臨床的検討                 庄  紀子・他

パニック障害と併発する精神疾患                         長沼 英俊



●日本精神医学新風土記

宮崎県                                     徳丸  潤・他

奈良県                                     平井 基陽



●学会印象記

第48回日本心身医学会総会・学術大会                       小牧  元



●書評

もしかして「発達障害」? 小児神経科メール相談室より              秋谷  進

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