今後の特集のご案内

「臨床精神医学」(46巻12号・2017年12月号)
特集/日常診療における病識・病感・負担感の取り扱い〜治療効果を高めるための工夫〜

「臨床精神医学」(47巻1号・2018年1月号)
特集/精神科診療・研究に役立つ実践的倫理

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 第36巻10号(2007年10月号) 特集/アルコール関連精神障害の最近の話題
定価(\)本体 2,700+税 送料(\) 150


編集後記

◇本号の特集では,アルコール依存とそれに関連する精神障害を取り上げ,さまざまな側面から最近の知見を紹介していただきました。

◇アルコール関連問題の疫学では,近年,アルコール平均消費量は漸減はしているものの,女性の飲酒量増加など飲酒人口が多様化し,なお多くの健康・社会問題が生じていることが指摘されています。生物学では,従来より議論の続いているアルコールの脳への作用について,特に脳神経回路網の障害と修復の可能性など最新の知見を紹介いただきました。治療面では,離脱症状の薬物療法ガイドラインや抗渇薬,心理社会的治療としての短期介入,動機づけ面接の重要性など,最近のトピックが紹介されています。またアルコール依存と加齢,うつ状態,他の嗜癖についてもお書きいただきました。アルコール摂取と加齢促進や認知症,アルコールとうつ状態の相互関連,またアルコール依存と摂食障害,自傷,病的賭博など嗜癖行動障害の併存の問題が取り上げられています。アルコール依存症の治療コストまた予後の面からも今後ますます重要な問題となるであろう,依存症以外の問題飲酒者,プレアルコホリックについても論じていただきました。

◇本特集により,アルコール依存が精神医療,精神医学において多様な広がりを持つ問題であることの認識がさらに深まるものと考えております。貴重な論考をお寄せいただいた,執筆者の先生方に御礼申し上げます。



目次


●特集

アルコール関連問題の疫学                            樋口  進

アルコール依存の生物学                             齋藤 利和

アルコール依存の薬物治療                            酒見安希子・他

アルコール依存の心理社会的治療:認知行動療法を中心に              妹尾 栄一

アルコールと加齢                                森山  泰・他

アルコールとうつ状態:心理的ならびに生物学的観点からの検討           吉村 玲児・他

アルコールと他の嗜癖                              正木 大貴・他

プレアルコホリックと介入                            真栄里 仁・他



●研究報告

抗うつ薬とperospironeによる増強療法が奏功した薬物治療抵抗性うつ病の2症例    長友 慶子・他

精神疾患による休職者の職場復帰後フォローアップシートの開発           富永 真己・他



●短報

気分障害の患者における希死念慮と医師への相談                  小山 達也・他



●日本精神医学新風土記

石川県                                     山口 成良

長崎県                                     中根 允文



●書評

Advanced Psychiatry 脳と心の精神医学                      神田橋條治



●シリーズ/精神医学用語解説

332.自殺対策基本法                               山田 光彦

333.DISC1                                   松崎 伸介

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