今後の特集のご案内

「臨床精神医学」(46巻6号・2017年6月号)
特集/精神病理学の新課題―スペクトラムと臨床診断単位の認識論・存在論

「臨床精神医学」(46巻7号・2017年7月号)
特集/てんかん診療における精神科医の役割

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 第36巻1号(2007年1月号) 特集/新しい時代の統合失調症―研究から治療へ―
定価(\)本体 2,700+税 送料(\) 150


編集後記

◇特集「新しい時代の統合失調症」は,昨年3月に創立大会が開催された日本統合失調症学会における,シンポジウム「統合失調症研究の焦点」と公開講座「統合失調症はどこまで治るか治せるか」の講演に,統合失調症の精神病理および統合失調症の早期支援・治療を加えて企画されたものである。臺弘先生の序文に本特集の意義は尽くされているが,筆者も統合失調症の臨床の焦点は,早期支援・治療?数年間(臨界期とする仮説がある)の集中的治療,再発予防と生活可能性促進,慢性期の総合的リハビリテーションの3つにあることが明らかになってきたと考えている。したがって,この3つの時期の精神病理と病態生理の解明と特徴づけ,心理社会的治療技法の開発,既存薬剤効果・副作用・使い分けおよび新しい薬剤や治療法の開発,それらの理解や開発に役立つ病態生理や病因の解明等の研究が求められている。その現状と見通しの概観を本特集から知ることができる。臨床の課題も何が改善され開発されるべきかの焦点が絞れてきたし,研究に求められている課題もより具体的になってきている。道はまだ遠いが,いずれ目的地に辿り着けるのではないかとの希望はありそうである。統合失調症の医学も,30年前と比べると,随分進んだものだという印象をもっていただけるのではないか。本特集が統合失調症の臨床・教育・研究に少しでもお役に立てば幸いである。

目次


●特集
序 文                                     臺   弘
統合失調症の生物学的理解                            平安 良雄
内破する自己─統合失調症のメタサイコロジー                   内海  健
統合失調症の分子病態解明に向けた研究の動向                   尾崎 紀夫・他
統合失調症研究の現状と脳画像・生理学による病態研究の意義             福田 正人
統合失調症の治療薬開発研究                           正木 秀和・他
統合失調症治療薬の効果と副作用の評価                      大下 隆司・他
統合失調症の心理社会的治療研究                         岩田 和彦
統合失調症患者にどのような社会的サービスが必要か                安西 信雄
統合失調症の早期支援・治療                           西田 淳志・他


●研究報告
精神科単科病院における身体合併症の発生とその対応について           藤代  潤・他

●日本近代向精神薬療法史
「新規向精神薬」の導入                            風祭  元

●日本精神医学新風土記
千葉県                                    浅井 邦彦

●学会印象記
第28回日本生物学的精神医学会年会                       井上  猛

●シリーズ/精神医学用語解説
322.ギャンブリング課題                            加藤  隆・他
323.BADS                                   田渕  肇

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