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     5月号 総合病院精神科・精神科クリニックの現状と課題
     6月号 神経症圏障害のすべて
 

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最新号
 第35巻3号(2006年3月号) 特集/動き出した医療観察法

定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

◇心神喪失者等医療観察法が多難な経過の末に動き出して8カ月が過ぎようとしている。指定医療機関の整備や人員の充足,鑑定入院中の治療の法的裏づけ,医療の必要性に関する具体的な判定基準など,多くの点で課題を残した,手探りでの施行であった。
◇本特集のいくつかの論文でも報告されているように,対象事例はすでに全国でかなりの数にのぼっている。裁判所による決定が「入院による医療」以外にも多岐に分かれるなど,当初の予想と異なる結果もみえ始め,まさに施行錯誤の状況にある。
◇立法過程で賛否両論の多様な意見が飛び交ったことは記憶に新しいが,法案の国会通過を機に議論は下火になったかにみえた。それが今,より実際的な関心のもとで再び活気づいている。この時点で短期総括を行うことは,関係者が共通の理解を持ち,システムをより望ましい形で運用するために有意義であろう。
◇これまで精神科医療と司法とは高い垣根で隔てられ,相互不信すらうかがえた。新制度の評価はさまざまであろうが,2つの領域の風通しを改善するチャンスを提供していることに異論はないと思われる。
◇本特集では,医療と司法,またそれぞれの中での異なる立場から現状分析と提言がなされている。制度の特色や問題点に多角的な光が当てられ,わが国の触法精神障害者医療の将来像を描くキャンバスとなることを期待したい。


目次

●特集
医療観察法がめざすもの                       山上  皓
「医療の必要性」の判定基準と鑑定のあり方              吉川 和男
指定入院医療機関における治療プログラム               村上  優・他
指定通院医療機関における治療プログラム               松原 三郎
医療観察法と多職種連携                       宮本 真巳
裁判所における審判のあり方                     高麗 邦彦
付添人活動からみた医療観察法                    伊賀 興一
刑事政策学からみた「医療観察法」の運用における
     司法精神科医の役割と課題について             加藤 久雄
国際比較から医療観察法をみる                    中谷 陽二
司法精神医療の人材養成と地域ネットワークの構築に向けて       林  拓二

●研究報告
老人性認知症デイケアにおける通所患者の動向─当院8年間の実態調査─  小野 寿之・他
喫煙行動とCYP2D6遺伝子多型とSTAIによる不安との関連について     和賀 央子・他

●連載/日本近代向精神薬療法史
レセルピンと後発のフェノチアジン化合物などの初期Neuroleptica    風祭  元

●学会印象記
日本トランスパーソナル心理学/精神医学会・第6回学術大会       和田 冬樹

●シリーズ/精神医学用語解説
309.DPC / DRG                           赤崎 安昭・他
310.曝露反応妨害法                         芝田寿美男
 

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