今後の特集のご案内

 2006年 2月号 高次脳機能障害/びまん性軸索損傷
     3月号 動き出した医療観察法
     4月号 パーシャルアゴニストの精神薬理
 

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最新号
 第35巻1号(2006年1月号) 特集/薬物療法のコンプライアンスを高めるために

定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

◇本号特集「薬物療法のコンプライアンスを高めるために」は,冒頭の菅原道哉先生により紹介されているように,昨年7月8日,第27回生物学的精神医学会/第35回神経精神薬理学会合同大会において開催された研修セミナーのプログラムを土台としている。「患者が薬を飲まなくなるホントの理由─医師から見た副作用と患者から見た副作用─」と題した薬剤師向け研修会のプログラムが大好評であったので,その内容を読者に紹介したいと思ったからである。その後に抗精神病薬の新しい剤型(内服液分包,口腔内崩壊錠)が使用されるようになったが,この新しい剤型の導入も,その目的は薬物療法のコンプライアンスを高めて効率的な薬物療法を狙ったものであることから,「新規抗精神病薬の剤型の違い」についての総説を加えて本特集ができ上がった。
◇薬剤師向けセミナーは大盛況であり,精神科薬物療法の重要性を再認識するとともに,薬剤師における精神科薬物療法への関心の高さを垣間見ることができた。効果的な精神科薬物療法のためには,精神科医,看護士,薬剤師,家族,患者すべてのサイドからの情報が統合されたノウハウが蓄積されるべきであるが,これまでは,ともすると薬剤師の関与が軽視されがちであった。
◇ちょうど本年度から薬学教育が六年制となり,薬剤師の臨床活動が教育の中に組み込まれ,今まで以上にベッドサイドにおける薬剤師の活動が重要となってくる。精神科医療に多くの薬剤師が興味を持っていただいて,今以上の精神科医療システムを作り上げていただきたいと願う者の一人である。研修セミナーを聴講させていただいたが,本特集には精神科医師にとっても大いに役立つ内容が盛り込まれていることを申し述べて,この特集号の編集後記とする。

目次

●特集
セミナー「患者が薬を飲まなくなるホントの理由」の司会者として          菅原 道哉
QOL,アドヒアランスと抗精神病薬療法                       岡村 武彦・他
静かなる副作用とノンコンプライアンス                      長嶺 敬彦
抗精神病薬による副作用発現メカニズム                      仙波 純一
新規抗精神病薬の剤型の違いと使用法                       工藤  喬・他
コンプライアンスを高めるために薬剤師ができること                吉尾  隆
服薬コンプライアンスを高めるために看護師ができること              高橋 政代

●研究報告
統合失調症におけるOlanzapineの知的機能に及ぼす影響                西澤 章弘・他
福島医大版服薬自己管理モジュールによる薬に対する認知の変容           斎藤百枝美・他

●短報
治療困難な統合失調症に対して高用量risperidone単剤投与が功を奏した1症例     井上 雄一・他

●連載/日本近代向精神薬療法史
わが国の精神科薬物療法−近代向精神薬導入以前−                 風祭  元

●精神科診療/よもやま話
初老期精神科医の嘆き                              笠原 敏彦

●学会印象記
第93回日本小児精神神経学会                           塩川 宏郷


●書評
僕のこころを病名で呼ばないで─思春期外来から見えてくるもの─          吉田 敬子

●シリーズ/精神医学用語解説
305.エピジェネティクス                             加藤 忠史
306.びまん性軸索損傷                              女屋 光基
 

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