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最新号
 第34巻12号(2005年12月号) 特集/精神療法の基本

定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

◇精神療法という「技術」は教わるものではなく,傍らにいて先輩の医師から「盗む」ものであると感じていた。実際,誰からも系統だって精神療法を教わったことはない。多くの技術と同様に,ことばで伝えられるものには限界があり,話すときの間あいや雰囲気や態度などは,傍らで見ていてはじめて実感することができると考えていた。今でも,そう思う。精神療法は,教科書では教えきれない。教科書で伝えられるもの以外に,多くの大切なものがあるからである。
◇しかし,そのような教え方,学び方はある意味では極めて非効率的である。現在では,卒後研修や精神科初期研修で精神科の知識や技術を学び身につけることが,広く求められるようになった。精神療法も重要なその1つである。多くの研修医や経験年数の少ない精神科医に,精神療法の基本を伝えるにはどうしたらよいのだろうか。
◇本特集は,精神療法の基本について,ことばで伝えることを試みたものである。人そのものから学ぶということにどれほど近づけられたかわからないが,文章やことばで精神療法を伝える試みが,今,求められていると切実に感じるとともに,その可能性を感じさせられる特集になったのではないかと考えている。
◇執筆の先生方の文章を読んでいると,まさに,その臨床の場の雰囲気が伝わってくるように感じられた。ご執筆していただいた諸先生に,改めて感謝申し上げる。

目次

●特集
精神療法の基本」特集企画にあたって                       青木 省三
診療に融け込んでいるもの                            山下  格
精神療法の素                                  宮川 香織
精神分析療法から帰納する精神療法の基本                     松木 邦裕
共感と違和感のダイナミクス−共感フォロースルーと共感連続技           原田 誠一
精神療法における患者の役割と治療者の役割                    成田 善弘
日常的な診療で必要となる支持的精神療法を学ぶ                  藤内 栄太
精神療法の基本とは何だろうか                          中村  敬
相互活性的な生命場としての精神療法
−聴くということのエッセンスが濃縮されている内観面接をとおして−        巽  信夫
精神療法の基本をなすもの                            滝川 一廣
薬物療法における精神療法的態度の基本−処方の礼儀作法−             黒木 俊秀
精神療法と回復                                 北西 憲二
身体表現性障害の精神療法                            笠原 敏彦
わたし的児童精神科面接                             岡田 隆介
患者−治療者の共同作業と治療者の姿勢                      大森 健一
患者とのよりよい関係を築くために                        大隈 紘子
Byproductとしての精神療法                            内海  健
精神療法の基本的ねらいと治療姿勢                        牛島 定信
精神医学における精神療法あれこれ                        飯森眞喜雄
 

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